新潮新書<br> 習近平と永楽帝―中華帝国皇帝の野望

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習近平と永楽帝―中華帝国皇帝の野望

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107306
  • NDC分類 312.22
  • Cコード C0222

出版社内容情報

中国の謎をとく鍵は歴史にあり。二人の「皇帝」からみえてくる漢民族王朝としての中国論

内容説明

漢民族の最後の帝国であった明の3代目・永楽帝と習近平には、意外なほど共通点がある。権門出身という血統のよさ、権力掌握前の苦節、正統性を証明するため、政権創設者に範を取りつつ、前任者を超える政治実績を示すことを迫られた立ち位置、「法治」を掲げた苛烈な政敵排除や国内統制、政権の威光を高めるための対外拡張とアジア秩序構築への意欲―。歴史を踏まえると見えてくる、現代中国の核心に迫る。

目次

序章 帝国の残照と現代中国
第1章 永楽帝誕生
第2章 習近平の半生
第3章 王朝創始者の権威利用
第4章 粛清の時代
第5章 「盛世」の夢
第6章 「天下」の拡大と「大一統」
終章 習近平は永楽帝たり得るのか

著者等紹介

山本秀也[ヤマモトヒデヤ]
1961年生まれ。産経新聞編集委員兼論説委員。北京大学哲学系卒。シンガポール、台北、香港、北京、ワシントン支局長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makio37

7
産経新聞論説委員らしい内容ではある。しかし、永楽帝について知ることができ、比較を通して習近平の理解も深められたのは収穫だった。明朝の太祖洪武帝の第四子である永楽帝に対し、習近平は毛沢東世代の党幹部の長男。甥である建文帝からの粛清の危機に遭った前者に対し、後者は父の失脚により若年時代に下放された。内には苛烈な政敵排除、外には華夷秩序に基づく「天下」の構築をめざす点でも共通している。そして最も通じる部分は、突出した功績を欲し続けるある種の「焦慮」だという。粛清についての記述は強烈だった。2017/10/08

路地裏のオヤジ

2
確かに産経新聞論説委員らしい切り口であった。2018/01/21

見もの・読みもの日記

2
タイトルに惹かれて読んだが、新鮮味に欠け、あまり面白くなかった。これなら高島俊男さんの、毛沢東=太祖洪武帝、鄧小平=永楽帝という見立てのほうが面白い。2017/09/08

東側ギャン

1
正統性という突きつけられた過去の皇帝と現代の皇帝との比較。明王朝知らなくても全然問題なく楽しく読めました!オヌヌメです!2017/12/28

三上 直樹

1
現代中国を率いる習近平を、明の皇帝・永楽帝と比較しながら、その功罪を解き明かした内容。21世紀にありながら、明代と比べることができるのは、中華という文明の所以か、それとも国情が進歩していないからなのか、それが辺境にある日本に大きくかかわるだけに、見届けていく必要を感じます。2017/09/10

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