新潮新書<br> 違和感の正体

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新潮新書
違和感の正体

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106675
  • NDC分類 304
  • Cコード C0210

出版社内容情報

メディアや知識人が好む「正義」はなぜ浅はかなのか。騒々しいほど「処方箋を焦る社会」へ、憂国の論考!「正義」の耐えられない軽さ! 国会前デモ、絶対平和、道徳教育、反知性主義批判、安心・安全――メディアや知識人が好む「正義」はなぜ浅はかなのか。騒々しいほどに「処方箋を焦る社会」へ、憂国の論考。

先崎 彰容[センザキ アキナカ]

内容説明

メディアや知識人によって語られる今どきの「正義」、何かがおかしい。どうも共感できない。デモ、教育、時代閉塞、平和、震災など、現代日本のトピックスをめぐり、偉大な思想家たち―網野善彦、福澤諭吉、吉本隆明、高坂正堯、江藤淳―らの考察をテコに、そんな「違和感」の正体を解き明かす。善悪判断の基準となる「ものさし不在」で、騒々しいばかりに「処方箋を焦る社会」へ、憂国の論考。

目次

デモ論―「知識人」はなぜ舐められるのか
差別論―何が「自由」を衰弱させるか
教育論―「権威とサービス」は両立するか
時代閉塞論―「新しいこと」などあるものか
近代化論―「反知性主義」を批判できるか
平和論―「勢力均衡の崩壊」にどう向き合うか
沖縄問題論―「弱者」への同情は正義なのか
震災論―「自己崩壊の危機」をどう生き抜くか

著者等紹介

先崎彰容[センザキアキナカ]
1975(昭和50)年東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。東北大学大学院博士課程を修了、フランス社会科学高等研究院に留学。2016年4月より日本大学危機管理学部教授。専門は日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

60
新型コロナの論考で「他者を守るための制限付きの自由を論じるべき」と主張する思想家が2015年に著した新書。 善悪の亀裂の間にこそ豊かな思索と言葉の生まれる場所がある。世の中に完全な正解などなく、複数の対立する課題を整理して51対49で51点の勝利を目指すのが政治。 現在我々が直面している課題の多くは先人の思想に学ぶことで何らかの見立てが得られるとして、高坂正堯、吉本隆明、石川啄木などを自制的で現実的と評価します。 先人の考察が丁寧な一方、現代の世情への違和感を煽るように書き殴っているところが惜しまれます。2020/06/13

HANA

56
デモ、差別、反知性主義、沖縄、震災。現代社会にそこはかとなく漂う違和感に形を与えようとした一冊。先達の思想家を現代に当てはめている部分も多いので、今まで知る事の無かった高坂正堯や何となく食わず嫌いだった吉本隆明に読みながら興味を抱く。ただロマン主義的なものを否定している部分がある割には。著者の結論にも浪漫的なものも結構あるような。差別の結論部分とか、沖縄の時間をもって本土と対峙する部分とか。対してデモとか反知性主義とかの自己の正義を疑わない無垢な方々と「処方箋を焦る社会」とかは、格別面白く読めたけど。2016/12/06

Thinking_sketch_book

30
★★★☆☆ ものさしと処方箋を求めている自分がいる。しかしわかりやすい言葉にはそもそも違和感がある。世の中そうそうわかりやすく表現できるものなどない。それを皆感じている。それが違和感だと思う。基地問題、正義、権力。どれも賛否両論がある中での議論なのでわかりやすい役割や意味付け、表現にはどれも違和感を感じるのだと思う。2017/06/06

おおにし

26
作者と同様の違和感を私も感じる。先日の総選挙の論戦でも大きな違和感を感じていた。「ものさしの不在」の現在ではいくら正義の名をかざしても相手を説得することなどできないことは明らかだ。首相に対していくら怒号を浴びせてもそれは自己満足で終わってしまう。著者が最後に引用している亀井勝一郎の発言は重要なことだと思う。曰く、いくら正しい言説でも「微笑」を失えば不正になると。私はここで聖パウロの言葉「心に愛がなけれな、どんなに美しい言葉も相手の胸に響かない」を思い出した。2017/10/29

さきん

25
デモに対する違和感は、正義を絶対視し、二項対立な見方をするところにある。解決を急いで処方箋を求めても、現実にはそんなものはない。著者はテレビ討論に参加しているのを見て知り、良いことを言っている若い論者だなと思って、今回本書を読んでみた。2016/09/03

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