新潮新書<br> EU崩壊

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新潮新書
EU崩壊

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106105449
  • NDC分類 333.7
  • Cコード C0225

出版社内容情報

度重なる債務危機と首脳のドタバタ劇……混乱の本質を探る現地最新レポート。ビル・エモット氏推薦!

国家エゴ、隠れ債務、移民排斥……混迷の果てに――。度重なる債務危機と繰り返される首脳のドタバタ劇。「大欧州」という理想はもはや崩壊の途に……その混乱の本質を探る現地最新レポート。ビル・エモット氏推薦!

内容説明

2009年のギリシャに端を発し、もぐら叩きのように繰り返される債務危機と、「too little,too late(少なすぎるし、遅すぎる)」と評されるEU首脳たちのドタバタ劇。ドイツ、フランス、イギリスなど主要国は同床異夢で、南欧諸国の放漫ぶりに北欧との溝は深まるばかり。第二次大戦の教訓に始まる大欧州という理想像は、もはや崩壊の途にある―その歴史と、近年の混乱の本質を探る現地最新レポート。

目次

1 ギリシャ危機は悲劇か、喜劇か
2 ドイツ、フランス、イギリスのこじれた三角関係
3 まとめ役不在の大欧州の進路
4 台頭する右翼、左翼への郷愁
5 新盟主ドイツはどこへ行く
6 ロシア・マネーで乱れる足並み
7 ECB・欧州中央銀行の蹉跌
8 南欧大国の没落
9 EUの内部対立と未来

著者等紹介

木村正人[キムラマサト]
1961(昭和36)年生まれ。京都大学法学部卒。産経新聞大阪社会部、東京本社政治部・外信部を経てロンドン支局長を務めた。2012年7月、独立してフリーに。日英両国の政治・安全保障、欧州経済に詳しく、ロンドンを拠点に国際ジャーナリストとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

川越読書旅団

31
この程の「Brexit」:ブレグジット;英国のEU離脱が確定する4年も前のEUの不協和音具合を描くレポート。EU内における経済格差と政治的軋轢を明瞭に描写。ブリグジットがいよいよもってのEU崩壊の契機にならない事を祈るばかり、、、。2017/04/30

calaf

10
私は、欧州には一度も行ったことがないのですが、ユーロ圏というのは今現在もいろいろと動きがあるようです。そして、何となく漠然と思っていた以上に深刻な事態が続いているように思えました。果たして、EUあるいはユーロは今後どうなっていくのか...2013/12/23

skunk_c

7
イギリスのEU離脱3年前の書で、「ギリシャとイギリスどっちが先に離脱か」なんて書いてあるのが時世を感じさせる。ベテラン・ジャーナリストの筆によるだけに軽快で読みやすい。ただ、余韻がほとんどないのは、書かれたあとの3年を見ているからなのかな。それよりEUという組織についての根本的な説明がほとんどなく(本書の役割ではないとは思うが、基本は押さえて欲しかった)、トピカルかつネガティヴな話題と、政治家達の個性にウェイトをかけすぎた論評が中心なため、著者自身の考えの「芯」が見えない。やや新自由主義的な香りは漂うが。2016/08/15

ceskepivo

7
日本の報道では、EUは統合が進んでおり、日本の手ごわい相手になると印象だが、EUはEUで「南北格差」等のひずみが生じている。ただ、困難があっても統合しようというエネルギーは侮っていはいけない。2014/06/01

taming_sfc

2
刺激的なタイトルの新書。ただし、内容についてはヨーロッパに住む筆者の肌感覚が伝わってくる文章となっている。ギリシャに対する欧州人の感覚、独仏英の現在の指導者間の不協和音、メルケルによるEUガバナンスの限界、極右と左翼によるポピュリズム、など、理論的でもないし、さして新しい議論もないが、初学者が今のヨーロッパの風を感じるには、いいかもしれない。しかしタイトルである『EU崩壊』とは、どうなんでしょうね。新書を書くときは、このくらいのタイトルにしないと、売れないのかしら。2016/08/30

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