新潮新書<br> 黄金(きん)の日本史

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新潮新書
黄金(きん)の日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106104718
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0221

出版社内容情報

歴史は金が動かしていた! 時代小説界のエースが放つ目ウロコ日本通史。ジパングの金欠国家への道が見える!

歴史のエンジンは「金」で稼動した! 金を押える者こそが覇者となる──時代小説界のエースが放つ目ウロコ日本通史。教科書のウソを暴きつつ、日本のパワーポリティックスをデータで証明する空前の書。

内容説明

歴史の主人公は黄金である。これを手中にするための覇権争いこそが日本史なのだ―金という覗き窓から定点観測すると、歴史教科書の生ぬるい嘘が見えてくる。ジパング伝説がどんな災厄を招いたのか、秀衡や秀吉の金はどこへ消えたのか、なぜ現代日本の金保有量は唖然とするほど低いのか―。歴史時代小説界のエースであり金融エキスパートでもある著者が、為政者への批判を込めて綴った比類なき日本通史。

目次

序章 日本で金が発見されるまで
第1章 遣唐使は砂金を持って海を渡る
第2章 金の覇権をめぐる源氏と平家、そして朝廷
第3章 黄金伝説の正体
第4章 金を蕩尽する将軍たち
第5章 信長、秀吉、家康―金の夢は三者三様
第6章 通貨政策トンチンカン時代
第7章 金流出を止めよ―開国派と攘夷派のウラ側
第8章 双子の赤字を戦さで解消
第9章 ハイパー・デフレが導いた十五年戦争
第10章 ジパングの金庫はもぬけの殻
第11章 ドル経済を支え続けるピエロ国家

著者等紹介

加藤廣[カトウヒロシ]
1930(昭和5)年、東京生まれ。小説家。東京大学法学部卒業後、中小企業金融公庫、山一證券等の勤務を経て、2005年、『信長の棺』で作家デビュー。『秀吉の枷』『明智左馬助の恋』と続く本能寺三部作は空前のベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gonta19

24
2012/5/19 Amazonより届く。 2012/10/4~10/10 独特の歴史観の歴史小説を排出する加藤廣氏の、本業とも言える金融と歴史を結びつけた内容。黄金を縦糸として日本史を眺めている。人並以上に歴史ものを読んできたつもりだが、知らなかったことも多数。ちょっと散漫な部分もあったが楽しめた。でも、一番意外だったのは、加藤さんの軽い文体。こんな文章も書く人だったんだ。2012/10/10

maito/まいと

18
金(キン)を軸にした、割と珍しい日本通史。金(キン)という一つの国の財産に(いい意味でしつこく)目線を固定し、世界から見た日本という視点を常に意識しながら展開される内容には、もはや国内だけで完結してはいけない日本史研究のさらなる課題を突きつけているような気がする。まあ、筆者の主観や独特の歴史観が随所で見られるあたり、これまでの歴史小説家としての筆者(加藤さん)の考えは、本書で書かれているところにあるのかもしれない。金保有高と紙幣発行率の比較は、経済学を学ぶ上で意外と盲点になりそうな視点なので要check!2013/05/01

calaf

9
金の海外流出、話は聞いた事があるけど、平安時代の昔から現在に至るまで、ずっと続いているのですねぇ...2012/06/15

Tom Zacky

7
おもろい!w 黄金をテーマとした日本の歴史の読み解きと、歴史(教科書)の斜め読みがイイね! 著者の言い分の真偽は個人的には興味なく、『おぉ!こんな解釈アリなのか!う~む。恐れ入った!><』というのが、オイラの悦らしいw あと、笑えない駄洒落が笑えるw(ぇ? 時たま、昔の時代から、現代にウィットが飛んだりするし、伝えるべき要点をサラっとまとめているところが、スゴイと思った。 膨大な知識とセンスが無いとムリやわ~。 かなり趣向が分かれるところなので、万人ウケにオヌヌメと言えない?^^2012/07/18

ミム

6
小説ではありません。黄金と歴史の関係をまとめたという感じでしょうか。さすがに信長・秀吉・家康の時代は面白いです。近代のあたりは、見方が偏った感はあります。2019/06/25

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