新潮新書<br> エコ亡国論

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エコ亡国論

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103728
  • NDC分類 451.35
  • Cコード C0231

出版社内容情報

地球温暖化交渉は、夢や理想を語る場ではなく、国益をめぐる激しい外交の場である。そこへ、鳩山首相によって突然打ち上げられた、衝撃の「1990年比CO2▲25%削減」構想。「ハラキリ」とさえ評される“公約”が推し進められたとき、日本経済はまちがいなく沈没する・・・・・元経済官僚として、温暖化問題の内実を知悉する気鋭の論客が、国民生活を襲うエコ不況に警鐘を鳴らす。

内容説明

地球温暖化交渉は、夢や理想を語る場ではなく、国益をめぐる激しい外交の場である。そこへ、鳩山首相によって突然打ち上げられた、「一九九〇年比CO2▲25%削減」構想。「ハラキリ」とさえ評される“公約”が推し進められるならば、日本経済はまちがいなく沈没する…元政策責任者として、温暖化問題の内実を知悉する気鋭の論客が、国民生活を襲うエコ不況に警鐘を鳴らす。

目次

1 スキャンダル続出で揺らぐIPCCの信頼性
2 京都議定書が抱え込んだ重大な欠陥
3 宣伝上手のEU、アメリカの使い分け、それぞれの外交術
4 鳩山「一九九〇年比▲25%削減構想」への重大疑問
5 暗礁に乗り上げた温暖化交渉、世界の現勢図
6 経済無視、「一九九〇年比▲25%削減」がもたらす衝撃
7 誤解と曲解だらけの国内排出枠割当・取引制度
8 次代への枠組・セクター別アプローチへの考察と提言

著者等紹介

澤昭裕[サワアキヒロ]
1957(昭和32)年大阪府生まれ。一橋大学経済学部卒業後、通商産業省(現経済産業省)入省。米プリンストン大学行政学修士。工業技術院人事課長、環境政策課長、東京大学先端科学技術研究センター教授などを経て、現在、21世紀政策研究所研究主幹をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

10
温暖化交渉って、アメリカのやり口は何となく知っていたけど、ヨーロッパも何だかなぁという感じ。でも、こういう感想を持つ日本人は、徹底的に攻撃されておしまいというのも、外交の常識らしい...個人的には、あまり関わりたくない分野だけど、否応無しに関わらざるを得なくなるのかな...近い将来には。2013/01/18

サメ社会学者Ricky

2
環境問題が世界的に注目されているが、その交渉の場では国益のための外交戦略が繰り広げられる。EUの環境政策の成功ぶりは見せかけである。鳩山前首相の25%発言は、達成できなかった場合国民にツケが回る「義務」である。などなど。地球温暖化が人為的にどうにかなるかどうかは別として、交渉する人々も空気を吸い水を飲む環境と政治や経済の道具にされてしまっているのが、なにか切ない。2014/10/06

リョウ

2
やや堅い本だけど、鳩山さんの提言がいかに無知で無謀で国益に反するのかということがよく分かる。原発はクリーンなエネルギーで素晴らしいという幻想は過去のものになり、もはやエコどころではなくなってしまったが、エコなら何でも賞賛されるという風潮に違和感があった人にはおすすめ。2011/03/22

ja^2

1
鳩山由紀夫の戯言で国が滅びる。好い人はあてにならない2010/07/17

ceskepivo

0
緊迫した局面で、相手国の真意がどこにあるのかを見極める嗅覚と、相手と刃を交えることをいとわない胆力、その両方の資質を首相が持っていないと、多国間交渉で国益を守ることはできない。2010/09/04

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