新潮新書<br> 霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造

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新潮新書
霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103155
  • NDC分類 161.3
  • Cコード C0214

内容説明

信じる者は救われぬ。スピリチュアリティ(神霊・心霊)を騙れば簡単に金儲けはできる。ほんの少しだけ「不安」を煽り、安易な「癒し」を差し出せば判断能力は歪められ、人は喜んで搾取され続けるのだ。その危険性について現代人はあまりに無防備である。神世界、統一教会、テレビ霊能者から仏教、神道、キリスト教など既存の宗教まで、霊と金、宗教と経済の関係を対応させながら現代社会を鋭く読み解く意欲作。

目次

第1章 取引するカミサマ(ヒーリング・サロンに関与する人々;神世界はどこから来たのか ほか)
第2章 統一教会と霊感商法(霊感商法は生きている;統一教会とは何か ほか)
第3章 宗教と金の関係(宗教と経済倫理;神社・寺院・教会の経営状況 ほか)
第4章 癒しのバザール(スピリチュアルな大見本市「すぴこん」;スピリチュアルなお品書き ほか)
第5章 スピリチュアリティ・ブームに潜む罠(セラピー社会とスピリチュアリティ・ブーム;認知・判断と感情 ほか)

著者等紹介

櫻井義秀[サクライヨシヒデ]
1961(昭和36)年山形県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程中退。文学博士。北海道大学大学院文学研究科教授。専攻は宗教社会学、タイ地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロミ

45
スピリチュアルビジネスや新興宗教とカネについて語った本。昔、友人とこの手の怪しいセラピストの人に部屋に連れ込まれたのを思い出した。被害はなかったですが…怪しかったなー。女性のほうがスナックに行ける男性とちがい話を聞いてもらえる環境が少ないのも一因だと著者は言う。けっこう前の本なので現在は状況が変わってるのだろうか。気になりつつ読み終えた。後半文章がちょっとグダグダだったが面白かった。2018/05/03

おいしゃん

34
非常に興味深かった。 スピリチュアルを扱ったビジネス、あるいは宗教について、学術的に分析した珍しい資料であり、著者の冷静な文体も時おりクスリとさせる。2020/09/14

烟々羅

23
ここに書いてあるくらいのことは聞かずとも分かっていて、その上で内的な要求・志向があって自分の信仰としてまっとうにアニミズムする人もしってる。 これくらいのことも知らずにスピってるひとも勿論に数多くしってる。 で、後者のほうにこの本のような論を聞くと「私を否定するのか」と気色ばみ聞く耳持たなくなるかたが多い。むつかしいねぇ2012/11/16

寝落ち6段

17
私自身、神社でお賽銭を投げるし、先祖代々の墓に手も合わせる。だけど、神仏や霊魂の存在には懐疑的、というか存在しないと思っている。これらは習慣や行事、死者を忘れない行為だからやっているだけだ。信教の自由が憲法で保障されており、どれだけ怪しい宗教でも我々が無理やりにでも剝がす行為は違憲なるかもしれない。それだけ、宗教という存在は大きい。正直、どうして傍から見れば怪しい宗教にのめり込んでしまうのか。一つは、正常性バイアス、自分は騙されるわけがないという過信だろう。兎に角、人の弱みに付け込む宗教に、注意だ。2025/08/07

香菜子(かなこ・Kanako)

16
霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造―。櫻井義秀先生の著書。霊やスピリチュアルを信じる人もいれば霊やスピリチュアルを信じない人もいる。霊やスピリチュアルを信じる人にとっては霊やスピリチュアルにお金をかけるのは自然なことで当たり前なこと。霊やスピリチュアルを信じない人にとっては霊やスピリチュアルにお金をかけるのは馬鹿馬鹿しくて騙されてると思うことだってあってもおかしくない。でもそれはすべて人それぞれ。霊やスピリチュアルを信じることは悪いことではないし個人の自由だもの。 2022/12/16

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