内容説明
「マクロ」は大きいを、「ビオス」は生命を意味し、「マクロビオティック」とは日本古来の食の知恵を活かした食養法のことである。米国では、このマクロビオティックに関する資料がスミソニアンの博物館に殿堂入りしているほど普及したものとなっている。そもそもこの食養法は、明治のある陸軍薬剤監が編み出した独自の食事療法が元だった。明治・大正・昭和を生きた三人の破天荒な人物を追い、世界の食を変えた日本の知恵を探る。
目次
第1章 マクロビオティックとは何か
第2章 食文化における日本と西洋
第3章 桜沢如一と食養論
第4章 玄米と反戦
第5章 水を得た魚のごとく
第6章 日本を超えて
第7章 再会と分裂
第8章 アメリカに播かれた一粒の麦
第9章 精神病の治療と犯罪者の更生
第10章 そしてエイズへの挑戦
著者等紹介
持田鋼一郎[モチダコウイチロウ]
1942(昭和17)年、東京都生まれ。作家、歌人。大東文化大学講師。編集者を経てフリーに。エッセイ、翻訳などを手がける
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