内容説明
足利義輝、毛利元就、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…。戦国の英雄たちが、こぞって頼りにした曲直瀬道三。「日本医学中興の祖」と称される名医だ。道三の説く医療とは、衣食住の何事にもほどほどを心がけた生活と、正しい男女の交合だ。健康法をわかりやすく歌にした『養生誹諧』と、松永久秀に献上したとされる『黄素妙論』。今までほとんど知られていなかった史料を基に、戦国武将の養生法と房中術を紹介する。
目次
第1章 曲直瀬道三の人生―偶然の出会いが、名医を生んだ
第2章 『養生誹諧』の世界―三十一文字に凝縮された中国伝統医学
第3章 性の指南書『黄素妙論』―房中術という、もう一つの健康法
著者等紹介
山崎光夫[ヤマザキミツオ]
1947(昭和22)年福井市生まれ。小説家。早稲田大学卒業。医療分野に造詣が深く、常に新しい角度から現代社会を捉え直した作品には定評がある。著書に『薮の中の家―芥川自死の謎を解く』(新田次郎文学賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
25
第一章は曲直瀬道三に関しての記録。第二章は漢方医学「養生誹諧」の世界の徹底した解説。第三章は性の指南書「黄素妙論」の徹底解説。この戦国武将が養生のためどうしたこうしたが書かれている本だと思って手に取ったが完全に勘違いであった。知らなかった知識は得れたがそれはそれで疲れた(苦笑)2010/10/14
カキ@persicape
2
レポートの参考文献にしようと思ったけど、第3章の「黄素妙論」はまずいよ!!男女のあれの内容が具体的過ぎてレポートに書いたら変態チックになっちゃいます(笑)でも、『養生俳諧』はきちんと役に立ってくれました^_^医者の愚痴とかも入っててユニークで面白かったー2011/01/22
maito/まいと
2
戦国時代に名医と言われた曲直瀬道三当時の大名がこぞって頼るほどの信頼性を持った、その秘密に迫る1冊。現代の私たちにも当てはまる要素が数多く込められていますよ☆2009/07/03
わす
1
曲直瀬道三が松永久秀に贈った房中書『黄素妙論』の読み下し文と現代語訳。江戸期の性指南書でも見かける九浅一深の術は9回浅く突いて1回深く突くのではなく、浅く挿入した状態で9回呼吸し深く挿入して1回呼吸するの意。深といっても6〜8cm、浅は1.5〜2cm。浅深之法は女性を焦らす技術だとばかり思っていたが、スローセックスを説いたものなのかしら。紹介される媚薬の効能は女性器が濡れる、敏感になる、早漏防止、男の精力増強、男性器の強化、巨根化、女を惚れさせる等。逆に考えれば、これらを望む声が多かったんだろう。2024/03/28
明智紫苑
1
私はあるお方をモデルに小説を書く予定があるのだが、「夜の兵法書」か…。うーん。しかし、本全体としては現代医学にも通じるだろう。2015/07/11
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