新潮選書<br> 武士とは何か

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新潮選書
武士とは何か

  • 呉座 勇一【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038907
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0321

出版社内容情報

源義家から伊達政宗まで、中世武士の行動原理に迫る――! 平安後期から戦国時代にかけて、政治・社会の中心にいた中世武士。日常的に戦闘や殺生を繰り返していた彼らのメンタリティーは、『葉隠』『武士道』で描かれた江戸時代のサラリーマン的な武士のものとはまったく異なっていた。史料に残された名言、暴言、失言を手がかりに、知られざる中世武士の本質を読みとく画期的論考。

内容説明

平安後期から戦国時代にかけて、政治・社会の中心にいた中世武士。日常的に戦闘や殺生を繰り返していた彼らのメンタリティーは、『葉隠』『武士道』で描かれた江戸時代のサラリーマン的な武士のものとはまったく異なっていた。史料に残された名言、暴言、失言を手がかりに、知られざる中世武士の本質を読みとく画期的論考。

目次

源義家「降人というは戦の場を逃れて、人の手にかからずして、後に咎を悔いて首をのべて参るなり」
平時忠「この一門にあらざらん人は、みな人非人なるべし」
藤原定家「紅旗征戎、吾が墓の上に懸けよ」
源義経「関東において怨みを成すの輩は義経に属すべし」
源頼朝「日本国第一の大天狗は更に他の者に非ず候か」
畠山重忠「謀反を企てんと欲するのよし風聞せば、かえって眉目というべし」
源実朝「源氏の正統、この時に縮まりおわんぬ」
北条政子「その恩、既に山岳より高く溟渤より深し」
北条義時「君の御輿に向いて弓を引くことはいかがあらん」〔ほか〕

著者等紹介

呉座勇一[ゴザユウイチ]
1980年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は日本中世史。現在、信州大学特任助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

119
源義家から伊達政宗まで武家成立期を生きた33人の武将や公卿の有名な発言を引いて、名誉とプライドを重んじて主君への忠義など二の次だった心性を検証する。最初は朝廷の走狗だったのが天下まで掌握し、実力主義で領地拡大を図るまでの価値観の変遷が見えてくる。一貫した論考ではないので読み応えは今ひとつだが、あの名セリフにはこんな裏があったのかとか、一般に理解されているのとは違う意味だったのに驚かされた。江戸時代のサラリーマン武士こそ異質であり、殺し殺されるのが当たり前の中世とメンタリティは全く異なっていたと教えられる。2023/04/29

ばたやん@かみがた

111
《我々の精神を形作るもの》読み物としてサクサクと読み進めて行けます。しかし、長年中世史に携わっていた史家としての著者の考察・意見が随所に見られ、広がりと深みを感じさせます。武将たちの言行録から、その真偽を読み解くと共に、そこから窺える中世武士たちのメンタリティーを解き明かして行くという趣向です。独立不羈で、主君から謀反を疑われたら「背かぬとする俺の言が証拠だ」と誓約書を提出するのを拒み、隣人と領地を巡る争いになれば、自立救済が優先される為、相手を子孫に至るまで殲滅する。(1/2)2022/11/13

Willie the Wildcat

73
武士の原理原則の根底を、史実と論理で考察。数多くの簡潔な事例が導く最終章。自力救済の確立から主従契約への変遷も、根底の誇りと名誉重視は原則不変。それを体現した畠山重忠と竹崎季長。華麗な前者と泥臭い後者。対照性、どちらもアリ。政宗で事例を〆たのも納得感。転機が滲む事例は、源頼朝、山名宗全、そして細川政元。人望が生き様と最期の差異という感。解釈次第ではあるが、著者が示唆する藤原定家の人間味も印象的。2023/04/25

南北

65
源義家から伊達政宗までのさまざま人物の「名言」から中世の武士がどのようなものかを探ろうとしている。最後の後書きが実質的な本論であり、それまでの部分はその具体例だと考えると後書きから先に読んでも良いと思う。自分の命は自分で守る、自分の欲しいものは力ずくでも奪うという自力救済の考え方は現代とはあまりに異なる考えのため、なかなか理解しにくいところもあるが、歴史がそのような人々の考えで形成されていったと考えれば知っておく必要もあるだろう。中世日本人の考え方の一端に触れることができる好著だと思う。2022/12/16

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

62
あれこれあって現在はYouTubeまでやっている呉座勇一先生の新刊である。読めば共感して頂けると思うが、この内容は選書ではなく新書サイズで充分ではないのか?。昔から作家や学者がなんとかブックスで出していた、よくある武将名将語録の、とりあえず最新版、ぐらいの本である。付け足しの最終章で辻褄合わせのように一般向け研究本の顔をして終わる。もちろん私は歴史のアマチュアであるから、「へえ!」という刺激ぐらいはちょいちょいあった。ただ、上杉謙信の章は、謙信や武田信玄よりも井沢元彦が主人公だと思ったのであった。(完)2022/11/25

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