出版社内容情報
エセ科学、変態性欲が、日本ミステリーを生んだ? 18世紀英国ゴシック小説が日本で本格・変格推理小説に変容するまでを解明する。
内容説明
18世紀英国ゴシック小説に端を発し、東洋の小島へと流れ着いて結実した日本の探偵小説、そして本格・変格ミステリー。エドガー・アラン・ポーからコナン・ドイルへ、そして江戸川乱歩、夢野久作から、綾辻行人、京極夏彦へと。連綿と受け継がれるその流れを、博覧強記の著者があらゆる学問・思想をスパイスに用い、超絶技巧で調理する先鋭の文学史の誕生。
目次
ゴシックこそがミステリーの源流
恐怖のふたつのタイプ
ポーとセンセーション・ノベル
スピリチュアリズムとオカルト探偵
ドイル、そしてフロイトへ
内なる獣人、吸血鬼、火星人
黒岩涙香と翻案小説
ホームズとルパン、そして捕物帖
日本SFの始祖、押川春浪と武〓冒険小説
文豪たちの探偵小説
雑誌「新青年」と江戸川乱歩、そして〈変態〉
乱歩とエログロ・ナンセンスの時代
探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ
〈新本格〉の登場、時代はパラミステリーへ?
著者等紹介
風間賢二[カザマケンジ]
1953年東京生まれ。武蔵大学人文学部卒。早川書房を退社後、幻想文学研究家・翻訳家として活躍。1998年に『ホラー小説大全』(角川選書)で第51回日本推理作家協会賞評論部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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