新潮選書<br> 怪異猟奇ミステリー全史

個数:
電子版価格
¥1,155
  • 電書あり

新潮選書
怪異猟奇ミステリー全史

  • 提携先に3冊在庫がございます。(2024年04月26日 13時14分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106038754
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0390

出版社内容情報

エセ科学、変態性欲が、日本ミステリーを生んだ? 18世紀英国ゴシック小説が日本で本格・変格推理小説に変容するまでを解明する。

内容説明

18世紀英国ゴシック小説に端を発し、東洋の小島へと流れ着いて結実した日本の探偵小説、そして本格・変格ミステリー。エドガー・アラン・ポーからコナン・ドイルへ、そして江戸川乱歩、夢野久作から、綾辻行人、京極夏彦へと。連綿と受け継がれるその流れを、博覧強記の著者があらゆる学問・思想をスパイスに用い、超絶技巧で調理する先鋭の文学史の誕生。

目次

ゴシックこそがミステリーの源流
恐怖のふたつのタイプ
ポーとセンセーション・ノベル
スピリチュアリズムとオカルト探偵
ドイル、そしてフロイトへ
内なる獣人、吸血鬼、火星人
黒岩涙香と翻案小説
ホームズとルパン、そして捕物帖
日本SFの始祖、押川春浪と武〓冒険小説
文豪たちの探偵小説
雑誌「新青年」と江戸川乱歩、そして〈変態〉
乱歩とエログロ・ナンセンスの時代
探偵小説から推理小説、そしてミステリーへ
〈新本格〉の登場、時代はパラミステリーへ?

著者等紹介

風間賢二[カザマケンジ]
1953年東京生まれ。武蔵大学人文学部卒。早川書房を退社後、幻想文学研究家・翻訳家として活躍。1998年に『ホラー小説大全』(角川選書)で第51回日本推理作家協会賞評論部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

218
怪奇なものに美を見出した英でゴシックが再発見され、『オトラントの城』が成功、『ユドルフォ城の怪奇』『マンク』により恐怖の型が創出された。その後ゴシック小説は、心霊主義、オカルト、経験論哲学の影響を受け、狂気・夢・無意識・霊界と交叉しつつ、世界の謎を読み解く〝探偵〟を出現させる。『バスカヴィル家の犬』で超自然に挑む理性の人ホームズなど、『ユドルフォ城の怪奇』の主題が時代を超えて繰り返されるのが面白い。後半は、明治の翻案小説、新青年、乱歩のエログロと正史のモダン、新本格からパラミステリに至る流れを一望できる。2022/05/12

パトラッシュ

109
ゴシック小説を源流とした欧米でのモダンホラー隆盛については、著者の『ホラー小説大全』で詳細に解説されていた。今回は同じ手法でゴシックやオカルト思想などがいかに輸入・咀嚼され、変格ミステリへと独自の発展を遂げたのかを検証していく。文学史では無視される心霊現象や骨相学にエログロまで取り上げるなど着眼点は面白く、新本格から怪奇幻想物に至る異端文学が形成される状況を手際よくまとめている。しかし能狂言や歌舞伎の題材となった怪異譚や無残絵、幽霊画などの影響には触れていないなど、海外文学偏重による見落としも感じられた。2022/03/06

HANA

64
ゴシック小説から最近の新本格まで、ミステリの歴史を辿った一冊。前半がゴシックからドイル、後半が日本編となっている。単なる通史に止まらず要所要所を抑えた批評にも作品紹介にもなっているのは、著者の力量を感じさせる。とはいえ題名同様変格探偵小説に焦点を当てているせいか、日本ミステリの戦後の動き、特に社会派が隆盛してからは触れられていない。それでもスピリチュアルとミステリや生来犯罪者説、押川春浪等数多のミステリ史では触れられていない社会と小説の関わり合いは只管興味深いなあ。ミステリに興味あるなら是非読むべき。2022/02/07

Shun

38
怪異猟奇という言葉に目が行ってしまいますが本書はミステリー全史の名の通り、その起源と考えられている英国ゴシック小説から現在の新本格ブームに至るまでの文学考察である。一言でミステリーと言っても、このジャンルには探偵小説以外にもホラー、幻想、SF、冒険といったテーマも含まれているので小説好きには読んで損の無い1冊と断言できます。興味深い論考が多く最後まで好奇心の高ぶりが収まりませんでした。西洋のミステリー小説が初めて日本に入ってきた際の翻訳事情がとても興味深く、黒岩涙香による翻案という手法が市民の心を掴んだ。2023/01/15

メタボン

36
☆☆☆☆ 豊饒なる怪異猟奇ミステリーの世界の源流を解説する良書。後半の日本編についてもっと紙数を尽くしてほしかった。この本によりたくさんの積読本が出現。2022/04/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19170879
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。