出版社内容情報
成長至上主義が幸福をもたらすというのは大?だ。経済学の意味とは? 成長信奉のからくりとは?――碩学による人間中心主義宣言。非難すべきは、資本主義ではなく、経済成長主義なのだ。私たちは実に大きな「誤解」をしている。経済成長が人々を幸福にする――という思い込みだ。すでに到達してしまった豊かな社会でこれ以上の成長至上主義を続ければ、人々の「ふつうの生活」は破壊され続けるだけなのだ。日本を代表する社会思想家が、「人間にとって経済とは何か」を根本からとらえ直した圧倒的論考。
佐伯 啓思[サエキ ケイシ]
内容説明
私たちは実に大きな「誤解」をしている。経済成長が人々を幸福にする―という思い込みだ。すでに到達してしまった豊かな社会で、このまま成長至上主義をやめなければ、人々の「ふつうの生活」は破壊され続けるだけなのだ。日本を代表する社会思想家が、「人間にとって経済とは何か」「豊かさとは何か」を根本からとらえ直した圧倒的論考。
目次
序章 人間復興の経済へ
第1章 『スモール・イズ・ビューティフル』を読み直す
第2章 1970年代に社会転換が生じた
第3章 高度情報化は「衝動社会」を生み出す
第4章 「稀少性の経済」と「過剰性の経済」
第5章 経済成長はなぜゆきづまるか
第6章 「人間の条件」を破壊する「成長主義」
第7章 経済成長を哲学する
第8章 グローバリズムは人間を幸福にしない
終章 成長主義と訣別する
著者等紹介
佐伯啓思[サエキケイシ]
1949(昭和24)年、奈良県生まれ。社会思想家。京都大学名誉教授。京都大学こころの未来研究センター特任教授。東京大学経済学部卒。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。2007年正論大賞。『隠された思考』(サントリー学芸賞)など著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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