出版社内容情報
拉致抑留者70万人、死亡者10万人。シベリア抑留とは何だったのか。8月15日以後に起きた「戦争悲劇」の真実を徹底検証する。
拉致抑留者70万人。死亡者10万人。「シベリア抑留」とは何だったのか。8月15日の終戦後、極東地域をはじめ、ウクライナや北極圏、中央アジアやモンゴルに至るまで、散り散りに移送された日本人たち。なぜ日本人は抑留され、数年から十一年も帰国できなかったのか。飢餓・重労働・酷寒の??シベリア三重苦?とソ連の暴虐、そして冷戦下の東西対立の中で「人質」となった歴史の真相を徹底検証する。
内容説明
8月15日の後に起きた「不条理な悲劇」を知っていますか?ソ連軍によって、軍人・民間人を問わず70万の日本人が拉致抑留された。その範囲は、極東地域をはじめ、ウクライナや北極圏、中央アジアやモンゴルにまで及ぶ。なぜ日本人は抑留され、数年から十一年も帰国できなかったのか。飢餓・重労働・酷寒の“シベリア三重苦”、ソ連の暴虐、そして冷戦の東西対立の中で「人質」となった歴史の真相を徹底検証する。
目次
第1章 ロシアの領土拡張およびソ連共産主義―シベリア抑留の前史(西方東漸―アジアはヨーロッパの植民地だった;ロシアの東征と南下―樺太、千島、満州、朝鮮へ ほか)
第2章 昭和二〇年八月九日、ソ連軍、満洲に侵攻す(第二次世界大戦中の日ソ関係;ソ連の宣戦布告、そして満州、北朝鮮への奇襲攻撃 ほか)
第3章 ソ連モンゴルへ移送せよ(スターリンの極秘指令九八九八号;「ダモイ」の嘘 ほか)
第4章 シベリア三重苦(飢餓、重労働、酷寒)に耐えて(飢餓地獄;強制労働―働かざる者食うべからず ほか)
第5章 貧弱な医療と杜撰な埋葬(貧しい医療と乏しい医薬品;抑留者の身体状況、罹病、死因 ほか)
第6章 日本人を思想教育せよ(思想教育(洗脳)は主要任務のひとつだった
「日本新聞」とシベリア「民主運動」 ほか)
第7章 夢に見たダモイ(帰国)(日ソ交渉と引揚げ第一船;送還を遅らせろ―引揚げの経緯 ほか)
第8章 長期抑留者は無実の囚人だった(「戦犯」の作り方;苛酷なる受刑生活 ほか)
著者等紹介
長勢了治[ナガセリョウジ]
1949年北海道生まれ。シベリア抑留研究者、翻訳家。北海道大学法学部卒業後、企業に勤めたのち退社し、ロシア極東国立大学函館校でロシア語を学ぶ。以後、ロシア側資料も踏まえ抑留問題を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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