出版社内容情報
座談には、大切な思想が隠されている――。菊池寛、柳田国男、丸山眞男らの対話の記録から、近代日本思想史を捉え直す画期的評論。
座談には、大切な思想が隠されている――。話し言葉の豊かさや情緒によって、座談はときに著作よりも雄弁にその人の思想の本質をあらわす。座談の場で、相手の発言に誘発され生じる着想や反発、沈黙――その一瞬に、文章にはあらわれない思想の幅や誠実さが浮かび上がる。桑原武夫、柳田国男、丸山眞男らの膨大な対話を掘り起こし、近代日本思想史を捉え直す画期的評論。
内容説明
話し言葉の豊かさ、情緒、曖昧さをもって、座談はときに著作よりも雄弁にその人の思想の本質をあらわす。座談の場で、相手の発言に誘発され生じる着想や反発、沈黙―その一瞬の動きに、文章にはあらわれない思想の幅や誠実さが浮かび上がる。膨大な対話の記録を掘り起こし、近代日本思想史を捉え直す画期的評論。
目次
第1部 座談と日本近代(座談という思想空間;座談的世界の広がり―『三酔人経綸問答』から)
第2部 企画者の光と影―菊池寛(良い座談会にむけて;軌道に乗る座談会;劣悪な環境の中で)
第3部 彼等の座談(優れた座談のかたち―桑原武夫の力量;対峙する場―柳田国男と石田英一郎;感情と内省―中野重治の誠実;良い話相手とは誰か―丸山眞男に対坐する;寡黙さの中に―竹内好の表情)
著者等紹介
鶴見太郎[ツルミタロウ]
1965年京都府生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近現代史。京都大学大学院博士後期課程(現代史)修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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