ほんとうの「哲学」の話をしよう―哲学者と広告マンの対話

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ほんとうの「哲学」の話をしよう―哲学者と広告マンの対話

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  • サイズ 46判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120052347
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

世界の見え方が変わる、新しい対話篇が誕生

「世の中の人々にどうやって訴えかけ、いかに自分の考えをきちんと示してうまく理解してもらうか、これはまさに広告の営みだと思うのですが、同じことが哲学の営みとしても一番最初からあったということです」

さあ、ページをめくって、ほんとうの「哲学」をめぐる物語の旅へ出発しよう





・なぜ「哲学」がビジネスで注目されているか

・マネーを生み出す「広告」の根源的な意味

・もはや「事実」は存在しないのか

・あなたの心を操る「誰か」とは

・「実在」をとらえる哲学の新しい潮流

・広告は消費者の「脳」を読んでいる

・人間は「動物化」と「超人化」に分かれる





「偉大な哲学者たちは、卓越した広告マンでもあった」

プラトンの「イデア」、デカルトの「コギト(われ思う)」――古来より魅力的なコンセプトの着想者が、多くの読者(客)を獲得したわけです。広告も哲学も、客(読者)を一定の方向へ動かすために、それぞれ独自のコンセプトを構想してきました。よきコンセプトは、多くの客をつかむことができる――そう、哲学と広告は、一見したところ正反対の活動のようでありながら、むしろ大いなる共通性があることに気がつきます。



テクノロジーの飛躍的な発展によって、いま人間を取り巻く環境が大きく変化しています。今までの常識や考え方が有効性を失うなかで、これから私たちはどう考え、生きていけばいいのか。社会生活やビジネスのなかでテクノロジーにどう向かい合い、いかにして新たなコンセプトを構築していけばいいのか。そういう意味で、本書の議論は単に哲学や広告だけの問題ではなく、ビジネスに携わっているすべての人々、さらには同時代の人々全体にかかわってきます。



時代が突きつけてくる課題に立ち向かい、現代世界をトータルにとらえるにはどうしたらいいのか。これを模索するために、本書は生まれました。(本文より要約抜粋)

内容説明

世界の見え方が変わる、新しい対話篇が誕生。「時代が突きつけてくる課題に立ち向かい、現代世界をトータルにとらえるにはどうしたらいいのか。これを模索するために、本書は生まれました」さあ、ページをめくって、ほんとうの「哲学」をめぐる物語の旅へ出発しよう。

目次

プロローグ―ある訪問
1 まず、誤解を解いておきましょう
2 いま、こんなことが起きています
3 哲学についておさらいしましょう
4 広告の問いは、興味深いです
5 哲学の大事なことを話します
ある夕暮れ 次なる世界が見えますね

著者等紹介

岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
1954年福岡県生まれ。玉川大学文学部名誉教授。九州大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻修了。博士(文学)。九州大学助手、玉川大学文学部教授を経て、2019年より現職。西洋の近現代哲学を専門とするが興味関心は幅広く、哲学とテクノロジーの領域横断的な研究をしている

深谷信介[フカヤシンスケ]
1963年石川県生まれ。(株)博報堂博報堂ブランド・イノベーションデザイン副代表、スマート×都市デザイン研究所所長。名古屋大学未来社会創造機構客員准教授、富山市政策参与他。慶應義塾大学文学部人間関係学科卒業、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修了。博報堂では、事業戦略・新商品開発などのマーケティング/コンサルティング業務・クリエイティブ業務やプラットフォーム型ビジネス開発に携わり、都市やまちのイノベーションに関しても研究・実践をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

10
哲学者と広告代理店による対談です。 広告の手法と哲学を絡めた話が新鮮でした。 実学としての哲学が学べます。2019/11/10

AppleIce

5
哲学と広告の相性は実はいいのかもね。 大衆心理についての変遷や、難しい哲学の種類の話がポロポロ出てくる。 広告の方の内容は理解しやすいが、哲学側の方の話は所々難しいなぁ、と感じる部分も。2019/12/21

Yappy!

3
哲学と広告の共通的な部分をみながら、それぞれを好きに語る本。悪い意味じゃなくて、今の時代に無意識的に広告とか広報とか哲学とかマーケティングとか言葉を使うと、昭和の価値概念で進んじゃって、結局消費者から乖離する・・・という感想。 ブランドがとがると消費者のコミュニティに入れなくなる、絶対的な、強力な、唯一のような価値観だけでは膾炙せず、インタラクト=関係性、相互作用の中でそれぞれがそれぞれのその時の状況に応じた判断によって選択される状態・・・ ということで大きな転換点にある哲学と広告の在り方を考える話。2019/12/10

左手爆弾

3
興味深い話も含まれているが、なんというか、全体的に「製品」として問題があると思う。まず、「プロローグ」が謎。なぜか架空の対話になっているのだが、普通に序文をつければよかったのでは。あと、脚注部分の処理がなんだか適当で、一応それぞれの専門家が書いてる本という体なのに、国語辞典や用語辞典からそのまま抜いてきたような解説しか並んでいないのには少し手抜きを感じる。表紙もタイトルもサンデル本の二番煎じな感じがしてちょっとどうかと思う。この辺は、編集側の責任も大きいと思う。2020/06/22

Holly

2
概念をめぐる「広告」と「哲学」の交差点。 「人間」とひとくくりにしているものが、多様化しているのでは。一部の人間が「超人化」し、多数は「動物化」する。 シュミラークルが拡大すると、主体性も道徳も消失する。忘却なき記憶はただのジャンクの集まり。2020/08/16

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