内容説明
スターリンが独裁者と化したのも、天才数学者と国際テロリストになった二人の神童の人生を分けたのも、無垢な少年たちを冷血な犯罪に走らせるのも、ストレスから人びとが自殺するのも、すべては「脳」に答えがある!現代の凶悪犯罪者や歴史上の人物から名作に登場するあの主人公まで、病める精神構造をすべて網羅、分析し、脳科学の最前線から「脳の秘密」を読み解く。
目次
1 孤独脳(“己の欲っするところに従って―”;結婚再考;駿才の孤独と悲しみ ほか)
2 ストレス脳(ストレスによる脳細胞の自殺;e‐生活の陥穽;17歳、狂気の正体 ほか)
3 シェイクスピア脳(狂っているのかいないのか、それが問題だ;うわべの美しさに騙されて…;嫉妬の毒に冒されて… ほか)
著者等紹介
吉成真由美[ヨシナリマユミ]
1953年生まれ。マサチューセッツ工科大学(M.I.T.)卒業(脳および認知科学学部)。ハーバード大学大学院修士課程修了(心理学部脳科学専攻)。元NHKディレクター(子供番組、教育番組、NHK特集などを担当。コンピュータ・グラフィックスの研究開発にも携わる)。現在ボストン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Namiko
2
野茂さんの本質をついた考えに共感。読み進めていくと面白いのですが、個人的には、シェイクスピアのあたりからは失速。2011/11/28
moonisland
2
偉人や症例をあげて人格形成について紹介.心理学ノンフィクション/「尊敬は健全であるが,崇拝は無知である.心に飢えがある時,崇拝する対象を必要とする」/悩んでも答えがでない事は考えずに,行動!2011/04/11
パピコ
1
わかりやすい文章で、読みやすいです。危険な脳は、育った環境も影響あるが、遺伝的なものが結構な確率であるようだ。持って生まれたものが優れたものでも、危険なものでも、親の愛情で子供の人生は全く違うものになるのである。特に母親の愛は子供に凄い影響がある。興味深い内容が、いくつか載っている。2016/09/01
たお
0
脳と心の対比。幼少時の周囲からの働きかけが、人の人生を換えてゆく。様々な例証から語られる一冊。エッセイだから読みやすいです2010/09/12