- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
目次
作品
書画一致―文人鉄斎の芸術 富岡鉄斎の人と作品
年表=富岡鉄斎とその時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oz
4
初読。富岡鉄斎(1837〜1924)は明治・大正期に活動し、日本最後の文人とも呼ばれる。京都の商家に生まれ、はじめ国学と儒学を学ぶが文人の伝統に倣い絵画の教育も受けた。「万巻の書を読み、万里の道を往く」という理想的文人の生き様を貫き、諸国を旅しながら思索を深め、晩年は教育者として尽力した。存命中から、国内はおろか海外でもその作風と思想は高い評価と影響を与えている。絵画については門外漢を自称したが、蓄えた膨大な絵画様式にさながら「富岡鉄斎」という解釈の判を押してゆくような独自性を持った画風は唯一無二である。2014/10/05
おおの
2
本書の作品解説は、時代や富岡鉄斎の生きざまなどの背景から絵を語るというより、ほとんど見たまま説明しているようです。「自分は儒者だ、画家ではない。」と言った鉄斎の画を評価するときにやむをえないのでしょうか。それとも「絵を見るには、賛を読んでくれ。」と語ったのは、当時の手さぐり状態であった画壇の批評を免れるためだけであって、今日そのことは措いてよいのでしょうか。2009/10/18