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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
9
キュビズムの影響が色濃い形態にこだわった平面的作風の中にも、大戦を経由しての人間と主題への回帰、機械的な中にも響く色彩性や対比の効かせ方が面白く、セザンヌ以降の絵画空間の再構築に意識的で個人的にはかなり面白い作品が多い。メカニカルでがやがやと金属音が騒がしく、ルネサンス嫌いなのもあってか伝統的絵画にかなり意識的に反発しているが、機械的なものと人間的なものの対比、融合は極めて現代的でそれ自体は古典的であるようにも思える。晩年のより機械的で都市的な要素が濃厚になってきた作品群が特に気に入った。初見だが好きな方2017/01/25