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出版社内容情報
画家の評価、作品の解説、生涯と時代を対照した年表に最前線の研究成果を生かし、全32図で画家の全貌をつかむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
87
神話画が大好きだった子どもの頃に初めて「ヴィーナスの誕生」を観た時、ヴィーナスよりもその構図と周囲に散らされたピンク色の花々や全体的な色合いが、なんて美しいのだろうと思った。なので全体を掲載してくれなかったこの本には非常に不満。「プリマヴェーラ」とも呼ばれる「春」も中央にいるのはヴィーナスなのだが、これも絵の中の物語性を楽しませてくれない載せ方。なぜ??いつか実物をじっくり鑑賞しにフィレンツェのウフィツィ美術館に行きたいと思ってる。2013/04/24
白義
13
代表作の「春」と「ヴィーナスの誕生」共々カラーの図版が部分のみで全体図は白黒というちょっと残念な編集が目に付いたが、怪我の功名か二作に共通して西風の精ゼフュロスと大地の精クロリスが登場していて、かつどちらでも極めて物語的に印象深い使われ方をしていることに初めて気が付いた。ぼんやり読みとばすと気付かないものである。甘美で詩的情緒のこもった作品が多く、特に女性の伏し目は感受性が強かったという画家を反映してか静かな色気がある。情感が伝わる中にも時を超える荘厳さがあり、美と調和の中に永遠への志向を感じて見事である2017/01/28
蛇の婿
13
『ヴィーナスの誕生』と『春』を描いた人。優しい曲線と細かい筆致でキリスト教及びギリシア神話のシーンを主に描いていた人で、メディチ家の相当なお気に入り画家であったらしいです。惜しむらくは、この本では『ヴィーナスの誕生』も『春』もトリミングされて部分拡大されたものはカラーでばーんと載っているものの、肝心の絵全体を見ることが出来るのは小さく白黒印刷されたものでしかないことでしょうwうーむ残念wというかなんで載せなかったんだろうw 晩年、メディチ家の崩壊と後進の台頭とともに急速に没落しているのには吃驚しました。2015/07/10
oz
8
初読。ボッティチェリ(1445~1510)はイタリアの画家。フィレンツェを活動の中心として、メディチ家の庇護下で多くの画工を擁した。その作品群は一時期完全に忘却されるが、19世紀に再発見され、今日ではルネサンス絵画を象徴するイコンとして知られる。モチーフは旧弊的な中世キリスト教的カテキズムに囚われない、古典復興の精神のもと現れたギリシャ的人間観に基いている。神話を題材とした一連の作品は概して美的調和を重視し、現代的リアリズムの視点から見るとぬるさがある。2015/04/20
ヒラP@ehon.gohon
6
ボッティチェリ展に行く前の予習で読みました。でも、本物を見たら下手な蘊蓄はいらないと痛感しました。2016/01/28