内容説明
子どもの成長過程には年齢に応じて越えねばなぬハードルがある。その試練を親も認識し適切な手助けをするために―臨床医であり、母親でもある著者が、人間の真の成熟を願って送る子育て必読書。
目次
第1章 旅立つ前に―内面からの成熟をめざす子育て
第2章 誕生から一歳頃まで―最初の一歩の大切さ
第3章 一歳から三歳まで―じりつへの歩の進め方
第4章 三歳から六歳まで―自発性を伸ばす
第5章 六歳から十二歳まで―学習の開始
第6章 十二歳から二十歳まで―自我同一性の獲得
第7章 旅を通して―旅路を支えるもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金平糖
8
育児本で感銘を受けた本。自閉症児T君とそのお母様の子育てと、 外来を訪れる健常児だが心にダメージを受けてしまっている子達と比較。健常児より育てるのに負担が重い自閉症児だがT君の心は壊れていない。 T君に比べ育てやすかったはずなのに心が壊れている健常児。健常児の親が忘れたり、見過ごしがちな事でもT君の場合は一歩一歩積み重ねていかなければならない。「見える困難性」と「見えない危険性」という言葉で表現。一見 健康そうでも主食を食べずに副食ばかり食べていたらある日突然不調をきたす。副食ばかり食べさせてはいまいか?2006/06/18
わくわく
0
大人には当たり前のことでも、子ども相手だとつい忘れてしまうなぁという、基本的なことが書かれており再確認できました。障害児でもそうでなくてもとても勉強になりました。2012/09/01