出版社内容情報
「コスパ」や「タイパ」が気になるあなたに数学者が贈る、思考の「倍速術」。1から100までの整数を全部足せ――後の大数学者ガウスが九歳の時に一瞬で解いたというこの問題も、ちょっとしたコツ=近道で、同じ答えにすぐたどり着ける。長い歴史の中で数学が発見した思考の節約術を用いて、時間をもっと豊かに使おう。パンデミック時代の新しい人生の楽しみ方も教える、ユニークな科学エッセイ。
内容説明
「1から100までの整数を全部足せ」。18‐19世紀ドイツの大数学者ガウスは子供の頃、この問題を一瞬で解いたという。そのエピソードに魅せられ数学者となった著者が、「数学とは近道の技法である」をテーマに数学史を辿る。私たちが暮らすこの世界をまるごとそのまま理解するには、人間の能力は限られている。そこで、数学が長い歴史の中で編み出してきた「近道術」の出番。素数、幾何、集合、確率、統計…時間ばかりかかる面倒な手間を省略できる技術を使えば、より有意義なことに人生を振り向けられる。音楽、美術、セラピーなど、様々な分野の専門家たちの「近道術」もレポートする、ユニークな科学エッセイ。
目次
第1章 パターンを使った近道
第2章 計算を使った近道
第3章 言語を使った近道
第4章 幾何学的な近道
第5章 図解を使った近道
第6章 微分を使った近道
第7章 データを使った近道
第8章 確率を使った近道
第9章 ネットワークを使った近道
第10章 不可能な近道
著者等紹介
デュ・ソートイ,マーカス[デュソートイ,マーカス] [du Sautoy,Marcus]
1965年ロンドン生まれ。オクスフォード大学数学研究所教授、リチャード・ドーキンスの後任として「科学啓蒙のためのシモニー教授職」も務める。英ロイヤル・ソサエティ・フェロー。多数の専門書執筆のほか、新聞・雑誌に寄稿、BBCで数学番組を監修。2001年、ロンドン数学学会が40歳以下のもっともすぐれた数学研究者に授与するバーウィック賞を受賞。初の一般書である『素敵の音楽』が世界的ベストセラーに。2010年、科学への貢献に対し大英帝国勲章が授与される
冨永星[トミナガホシ]
1955年京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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