早すぎる夜の訪れ―自殺の研究

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  • サイズ B6判/ページ数 393,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105410018
  • NDC分類 145.7
  • Cコード C0011

内容説明

なぜ、人は自殺するのか?どうすればそれを防ぐことができるのか?最新の研究成果と歴史・文化・社会的側面の双方から、自殺という行為とその防止策を探究する。自身、未遂体験をもつ全米有数の臨床心理学者による、生きるための「自殺学大全」。

目次

1 自殺を理解するために(死はすぐそこに―自殺の歴史とその全体像;心の騒乱を測る―自殺とは何か)
2 自殺の心理と精神病理(照明を下ろし、明かりを消そう―自殺の心理;絶望という名の重荷―精神病理と自殺 ほか)
3 自殺の生物学(水底深く―遺伝学的・進化論的全体像;人間という生物―神経生物学と神経病理学)
4 自殺を防止するには(控えめな魔法の力―治療と予防;社会として―公衆衛生 ほか)

著者等紹介

ジャミソン,ケイ[ジャミソン,ケイ][Jamison,Kay Redfield]
ジョンズ・ホプキンズ大学医学部精神科教授。UCLA感情障害クリニック前所長。1995年、躁鬱病患者としての自らの半生と研究者・臨床家としての歩みをつづった『躁うつ病を生きる』が30万部のベストセラーに。90年には、共著による躁鬱病の医学テキストがアメリカ出版協会から生物医学分野のベストブックに選ばれる。気分障害、心理療法、精神薬理学、自殺などに関する100を超す論文がある。「合衆国ベストドクターズ」に挙げられ、アメリカ自殺防止財団研究賞を受賞のほか、全米鬱病・躁鬱病協会からフォーセット博愛賞、全米精神衛生協会からウィリアム・スタイロン賞を受賞。ヒトゲノム研究全米諮問委員会メンバー。スコットランドのセント・アンドリューズ大学英文学名誉教授でもある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

4
圧倒された。文化的意味付けにはじまり、その心理、もたらす影響、原因など様々な視点から総括的に、自殺についてまとめたもの。読み通すのが苦しい部分もあった。けれど、これが自分のいる世界に存在する事実だと思うと、まったく他人事ではなく、自分の思いそのままに読める部分もあった。「自殺はめったにないことだというのは、この社会が抱く幻想にすぎない」という著者の言葉は、人口がアメリカに比して二分の一でありながら、ほぼ同数の自殺者が存在する日本でこそ、より知られるべき事実ではないかと思う。2012/02/04

kirinaka

0
ジャミソン博士は"An Unquiet Mind"の中で、一般的に責められる自分勝手なイメージとは真逆の「自分のことを思ってくれる人のため」の自殺について述べている。思いやりや良心、という旧来最後にある(少なくともあるとされていた)モラルの防護壁に任せるのではなく、問題の背後にある(主に)心の病理を正しく理解することがステップである、というアプローチは、患者と医師の両方の側面に足を踏み入れた本人ならではの視点で深い。事例の直接的描写も多くショッキングですが得るものは多い良書でした。2014/02/27

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