ピエールとクロエ

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784105409029
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

だいじょうぶ、ひと息ついたら楽になる。夫に去られたクロエを励ます義父ピエール。彼が打ちあけた過去は意外なものだった―。

著者等紹介

ガヴァルダ,アンナ[ガヴァルダ,アンナ][Gavalda,Anna]
1970年フランス・パリ生まれ。1999年デビュー作『泣きたい気分』で一躍大ベストセラー作家に。現在は、離婚を経て子供ふたりとパリの郊外暮らし

飛幡祐規[タカハタユウキ]
1956年東京生まれ。74年渡仏。パリ第5大学にて文化人類学、パリ第3大学にてタイ語・東南アジア文明を専攻。在パリ。雑誌・新聞に記事やエッセイを寄稿
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

51
『好きな人が出来た』夫に捨てられたクロエと子供達。舅に連れら別荘で生活し始める。明かされる舅の秘密。長い人生の中の日常の一コマを丁寧に切り取りナチュラルで読みやすい筆致で語りかけてくる。ユーモアや時には辛辣さで味付けされた文章であるが人生に強く立ち向かう事や、自分に忠実である事を教えてくれる。非常に好みの作家。2018/10/22

キムチ

48
王道を行くようなフランスの恋愛作品。1冊目がベストセラーになった理由が解る。細部の描写が素晴らしいと評価が高く、そこは頷く。読んでいて、むかむか⤴。日本的には世代が上がればそういう方が多いのでは。離婚率52%というフランスと日本では感覚が異なるし、20歳代で読むのと子育ても終わる黄昏期の世代では・・ね。夫の不倫で離婚した家庭のその後を書く方が日本では受けるがこちらは、突然、舅の住まいへ連れていかれるところからユニーク。「実の娘より」可愛いと言われるクローエ。しかし、息子を語るのではなく2020/12/25

マリカ

13
夫が若い女と恋に落ちて家を出ていってしまった時、夫の父親が田舎の別荘に子どもたちと一緒に連れ出してくれて、さらに自分の過去の失恋を語って慰めてくれるなんて、とても素敵なこと(日本ではなかなか考えられないことかもしれないけれど)。ピエールは家族を失うのを怖れたためにマチルドを失った。しかし、彼が家族を失うことを怖れているからこそ、クロエという大切な家族を一心に救おうとし、おかげでクロエは夫は失ったけど、家族は失わなかった。クロエのために初めて料理するぶきっちょなピエールの姿に心が温かくなりました。2011/12/22

noémi

12
メンバーさんお薦めの本。文章はシンプル。だが、結構内容は難しい。主人公は夫が愛人と家出し、失意のどん底。そんな彼女と娘二人を、舅が別荘に連れてゆく。あらまぁ、何て優しいお義父さん。たぶんジブリに出て来るようなふんわりした雰囲気の年配の人かと思ったが、実はそうでもない。彼は日本の頑固親父とはまた別なフランスの頑固親父。とにかくフランス人ですので、理屈っぽさは日本人の比ではない。でも、対するヨメも負けてない、やっぱりフランス人ですので。で、この話は一体何なのかといえば、実はじぃさんの色懺悔なんですのよ。2011/12/29

にがうり

11
小説を読みながら「もし自分だったら」と置き換えてしまうのがそもそもいけないのかもしれませんが……夫が家を出てズタズタに心が折れているときに、元舅と二人というシチュエーションがきつすぎる。でもって、そんなときに元舅の過去の許されない恋の独白を延々と聞かされるなんて、傷口に塩では? それって、慰め?? 悲恋物語としてはアリかもしれませんが、シチュエーションが無理でしょ〜。好意的な感想が多い中、そう受け取ってしまうのは、フランス的な感性が皆無だからなのか。学生時代サガンは好きだったけどな。2015/03/20

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