ミステリー・モスクワ―ガーリャの日記1992

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ミステリー・モスクワ―ガーリャの日記1992

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784105269012
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0098

内容説明

常に予測不可能な歴史によって変転し、謎に満ち、理解されにくい我がロシア―。国家崩壊という未曽有の事態に追いこまれたとき、人はいかにして生きるか。霧の中を手さぐりで歩んだ1992年、モスクワの普通の人々の実験的生活が鮮やかに浮びあがる日記。

目次

1月 倒産していない銀行に現金がない、とは
2月 ロシア人の意識の中の、女性原理と男性原理
3月 兎ですよと偽って押しつけられる野良犬や野良猫の肉
4月 わが国の美点は、新鮮な驚きが尽きないことだ!
5月 あの人だって娘のことをきっと思い出すはず
6月 懐かしく軽やかな哀しみが押し寄せてくる
7月 右に行けば馬を失い、左に行けば首をはねられる
8月 政府は退陣しなかったし、クーデターも起きなかった
9月 幼子が手を振るごとく、笑いながら筆をとった秋
10月 議員の選挙民軽視には国民も同じ気持ちで応えている
11月 神秘の「白き羊」がギペルボレイの民を率いて
12月 ロシアは謎と予測不可能な歴史の変転の国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fumi

1
モスクワ在住の女性編集者によるソ連崩壊直後の1992年1月から12月の日記。この日記の終わる12月から2ヶ月後、ペテルブルクに半年滞在したが、著者と同じようなことを家主の娘もロシア語の先生も言っていた。当時は、夜中、街中の交差点でマフィアの撃ち合いがあったとかアパートの住人が強盗に襲われて殺害されたと聞いてもなんとなくピンとこなかった。チェルノブイリ事故、官僚・政治家・マフィア等の利権集団の跋扈と社会の荒廃、なんだか、現在と将来の日本の社会をみるような気がした。2012/08/08

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