津軽―失われゆく風景を探して

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津軽―失われゆく風景を探して

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784105253011
  • NDC分類 291.21
  • Cコード C0098

内容説明

太宰の『津軽』をポケットに入れて―。イギリス人作家が歩いて見たちょっぴり滑稽で懐かしいニッポンの田舎。

目次

1 外ヶ浜
2 稲田の湖
3 仏の岩
4 出湯と城
5 家

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiroizm

25
旅行記本好きで父親が弘前育ち、かつ地元図書館のノンフィクションの棚の目立つところに置いてあって気になって読書。青函トンネルが開通した1987年、英国人の著者が太宰治「津軽」の片手に津軽地方を巡る旅行記。自分も六本木の酒場等でざまざまな外国人に会ってきたが、この著者のように演歌だけでなく鰺ヶ沢甚句など日本民謡も歌える人は見たことなくてビックリ。旅先の飲み屋で出会う怪しい酔客、ご当地出身力士の相撲中継に大勢集まって声あげる応援風景等いくつかのエピソードが、自分の記憶の昭和の情景に重なり懐かしく面白かった。2022/11/27

五月雨みどり

12
『津軽』と題し,太宰治が故郷周辺を旅した足跡(ほか青森県全域)を辿る。こういう旅がしたい。観光地じゃなくて,それこそ「失われゆく風景を探して」ウロウロ歩きたい。疲れたら温泉とビール。著者はイギリス人で,村人は外人を珍しがっていろんな歓迎の仕方をされる。もちろん拒否もある。だからこそ興味をそそる紀行文となっている。日本人ではこうはいかない,よっぽど有名人でない限り。文体や表現や著者の言動・性格には好き嫌いあると思う。興味深く読んだが,私はこの著者は好きじゃない。2022/12/15

何だか

1
イギリス人である著者が津軽地方を旅した記録。外人である著者に接した住民達の様子や、地方のさびれた街並などに対する著者の観察は冷静そのもの、日本文化についての造詣の深さ、考察の鋭さは日本人以上。文章は全体的に暗く、突き放したような冷徹さを感じるが、翻訳のせいかもしれない。太宰治の「津軽」に関する記述がそこかしこにあるが、「津軽」の跡を辿る旅、という旅でもないみたいだし、著者のスタンスが良く分からなかった。どうでもいいけど四章の終わりかたが無性にかっこいい。2012/07/09

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