内容説明
昭和二十年、十万トンを超える爆弾・焼夷弾が全国を襲った。横浜、宇都宮、八王子、富山、長岡、熊谷、小田原…非人道的な爆撃で紅蓮の炎に包まれた平穏な街。証言や記録を集めて凄惨な一夜を再現し、作戦を指揮したルメイ将軍の心理に迫る。すさまじき戦争の「狂気」を後世に伝える迫真の記録文学。
目次
逃げまどう市民たち(横浜―白昼の悪夢;宇都宮―軍都皆殺し作戦)
ルメイ執念の猛爆(長岡―予告された空襲;富山―立山連峰を焦がす炎 ほか)
終戦前夜の惨状(熊谷―星川の水漬く屍;伊勢崎・玉村―女子挺身隊員の悲劇 ほか)
狂気の果て(東京の焼跡にて;炎の記憶)
著者等紹介
近藤信行[コンドウノブユキ]
1931(昭和6)年東京生まれ。早稲田大学文学研究科修士課程修了。中央公論社で『中央公論』『婦人公論』などの編集に携わった後、文芸雑誌『海』を創刊する。1978年『小島烏水―山の風流使者伝』(創文社)で大仏次郎賞を受賞
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- 和書
- 江戸文化誌 岩波現代文庫