内容説明
光を、光の速さで追いかけたらどうなるだろう?16歳の少年の素朴な疑問から物理学の革命は始まった。アインシュタイン流のシンプル思考できわめる相対性理論の世界。
目次
1章 ニュートンからアインシュタインへ
2章 相対性原理とはなにか
3章 特殊相対性理論
4章 一般相対性理論
5章 ドイツからアメリカへ
6章 相対性理論で宇宙を解く
著者等紹介
広瀬立成[ヒロセタチシゲ]
愛知県生まれ。1967年、東京工業大学大学院博士課程修了。専門は高エネルギー物理学。東京大学原子核研究所、東京都立大学、ハイデルベルク大学、高エネルギー加速器研究機構などで実験研究にたずさわってきた。多彩なスポーツをこなし、空手は二段、日本舞踊もたしなむ。ダイヴィング、カヤック、乗馬などを通して自然に親しみ、居住する町田市の環境問題にも積極的に取り組んでいる
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感想・レビュー
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手押し戦車
9
地球から太陽は1億5千万キロ離れて時差が8分20秒有り月は38,5万キロ離れ1,28秒時差が有る。太陽の重力によって恒星の光は重力の影響を受けて屈折する実際に見てる星は屈折の影響を受けてるから本当の位置はもっとずれている。空間が曲がっている事になる。重力が空間を歪め時間の速度を遅くている。もし太陽が重力崩壊を起こしたら太陽より軽い星は引寄せられ重いのは自らの重力で小さくなりブラックホールになる。時空間から物理学を解放する事が相対性理論になる。相対性理論は株式市場でよく見れる現象も有る、値段と価値のズレ!2014/04/24
の
2
相対性理論が発表された1905年から100年間で得られた物理の研究を、アインシュタインの人生を軸に解説した本。アインシュタインがニュートン力学に疑問を持ち、特殊相対論で対抗、そして一般相対論へ展開し、現代における場の理論へ繋がっていく。その過程を数式をほとんど使わず(計算の過程は付録)、論理的に、整然と未知の世界を解き明かす。地球上の物の動きから、宇宙の根本原理を知ろうとするアインシュタインの情熱は、戦争に巻き込まれる不幸があったにも関わらず、途絶えることはなかった。現代研究の答えを既に見つけ出していた。2019/01/18
きんちゃん
1
とてもわかりやすい。とても勉強になった。2014/09/30
もんじゅ
0
相対性理論が完成するまでの当時の状況、相対性理論の解説、アインシュタインの人生、戦争、その後の物理学の発展等、多くの視点から相対性理論をめぐる歴史書兼伝記兼学術書兼教科書です。 多くの視点から考察されていますが散漫にならず内容もそれぞれ濃く深いものになっています。 そしてアインシュタインの物理学への愛、日本人への気持ちが伝わり涙が出ます。 もちろんそんな煽情的な文章はありません。 しかし行間に著者のアインシュタインや物理学への愛が伝わります。 多くの人に読んでもらいたい一冊です。2008/05/21