内容説明
奈良時代のサラリーマンの悲哀を歌った「万葉集」、高齢者問題が深刻な「大和物語」、不倫地獄「源氏物語」、家庭崩壊「枕草子」、女の魔性「今昔物語」、究極の王朝ポルノ「小柴垣草子」…古典は、私たち現代人に「生きるヒント」を与えてくれる「人生論」の宝庫。
目次
万葉集―生活のアンソロジー
竹取物語―ガンダーラの秘宝
宇津保物語―王朝アラビアンナイト
大和物語―老人介護地獄
源氏物語―姦通そして老人ホーム
枕草子―虚構の家
栄花物語―王朝ホスピス
今昔物語集―女の魔性
小倉百人一首―和歌は世につれ
小柴垣草子―王朝ポルノ物語〔ほか〕
著者等紹介
山口博[ヤマグチヒロシ]
東京生れ。東京都立大学大学院博士課程修了。富山大学・新潟大学教授、北京日本学研究センター客員教授等を経て、現在聖徳大学教授・言語文化研究所長。文学博士。専門は古代和歌で『王朝歌壇の研究』(桜楓社)5冊がある。グローバルに見た『万葉集の誕生と大陸文化』(角川選書)、考古学からの『万葉歌のなかの縄文発掘』(小学館)、エピソードで綴った『王朝貴族物語』(講談社現代新書)等々、いずれも斬新な視点からマスコミに取り上げられ、版を重ねる。テレビ・ラジオにも出演。和泉流セミプロ狂言師として舞台にも立っていた
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