出版社内容情報
身長わずか159センチ。それゆえ一時引退にまで追い込まれた彼女は、いかにマイナスをプラスに変えたのか? 復活日本バレーを支える頭脳と意志力に迫る。
内容説明
身長わずか159センチ。一時引退に追い込まれたこともあった。彼女はいかにして、絶望を希望へと変えたのか?―。
目次
第1章 主軸―2011年夏‐女子バレーとなでしこジャパン
第2章 栄光―2010年世界選手権‐銅メダルの闘い
第3章 開花―最高峰の技術‐マイナスをプラスに転じて
第4章 屈辱―シドニー五輪世界最終予選‐居場所を探して
第5章 萌芽―子ども時代からNEC‐才能の作られ方
第6章 再生―ワールドカップ2003‐女子バレー人気の再燃
第7章 経験―アテネ五輪‐初めてのオリンピック
第8章 躍動―北京五輪‐主将としてチームを率いる
第9章 未来―ロンドン五輪への助走‐無私のアスリート
著者等紹介
吉井妙子[ヨシイタエコ]
スポーツジャーナリスト。宮城県生れ。朝日新聞社に13年勤務した後、1991(平成3)年からフリーとして独立。『帰らざる季節 中嶋悟F1五年目の真実』で1991年度ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kera1019
10
「世間の目と自分自身。私はいつも、この二つと闘ってきた気がする。」まえがきにある言葉は身長が低いという逆境と向き合ってきた竹下選手だからこそ。日の丸を背負う事で逆境は更に大きくなるけど、身長が低い事を意識して、何が必要かを徹底的に考え抜いて、技を研鑽して、知恵や工夫を凝らしマイナスがプラスに転じるまであきらめないという竹下選手。「I am little,But my heart is BIG」う〜ん、竹下選手ってカッコいい…2014/06/11
とよぽん
9
「世界最小最強セッター」とタイトルにあるが、セッターというポジションやチームのキャプテンという立場で工夫を凝らすことで、竹下佳江さんの「人としての器」が磨かれ、偉大なものになったのだと思う。竹下さんは「努力」という言葉が嫌いなのだそうだ。「私は出来ないことをそのままにしてこなかった。出来なければ、出来るまでやる。」「必要と思ったらやり切るだけ」と答える。・・・もう、圧倒されるばかりだ。「努力」を超越している。本当に、素晴らしい人だ。彼女の生き方に習いたい。2016/12/10
ふくみみ
8
アテネでその粘り強いプレイと劣勢になって他の選手がひきつった表情になっても竹下だけは「なんだこのくらい」というような落ち着いたガッツを見せていたのを見てそれ以来大好きです。日本のスポーツ選手にサムライという形容詞が付くことがあるが、竹下こそがサムライに相応しいと思ってる。ロシアなど長身の選手と相対しても萎縮しないのは低身長であることから世間の目、自分の目と闘い続けた歴史があるからなんだろう。また、データバレーの一端を垣間見ることが出来たのも意外な収穫。もっと色んな視点で竹下の本を読みたい。2014/09/27
ゆきねこ
8
プロフェッショナルとは強靭な精神力をもつことでもあるんだと感じました。2012/02/05
ゆき
7
にち天ラジオでテンさんが出ていたのを聞いていて読む。かなりの苦労人で、なるほどーと思いながら読了。最後の信頼できる人の話にほんわか。2012/09/08