新物理学選書
経路積分と対称性の量子的破れ

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000074155
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3342

出版社内容情報

ゲージ場における量子化にともなう対称性の破れは,場の理論の枠組みを越えて,より広い意味で量子論全体に影響を及ぼしうる基本的な現象である.経路積分によるアプローチはその意味を明快に示しかつ広く有用である.

内容説明

本書の主張は、量子異常とは量子論の基礎をより深く理解する試みの一つであり、したがって場の理論の枠組みを越えて、より広い意味での量子論全体に影響を及ぼしうる基礎的な概念であるというものである。この例として、光の位相演算子の問題を議論する。このような個別的なテーマの議論と並んで、本書で示したいのは、対称性の量子的な破れという非常に微妙な現象を理解するために場の理論で生み出された手法あるいは技法は、同時に非常に広い分野の現象を明瞭に理解する手段を提供するという事実である。このために、最後の章で2次元の場の理論の諸現象を取り上げ、解説している。

目次

1 くり込み理論の誕生と対称性の量子的破れの発見
2 Feynmanの経路積分とSchwingerの作用原理
3 光の量子論と位相演算子
4 場の理論の正則化とカイラル対称性の量子的破れ
5 経路積分のヤコビアンと対称性の量子的破れ
6 ゲージ対称性の量子的破れ
7 Weyl対称性の量子的破れとくり込み群
8 重力量子異常と一般座標変換の量子的破れ
9 格子ゲージ理論における指数定理とカイラル量子異常
10 2次元の場の理論とボソン化

著者等紹介

藤川和男[フジカワカズオ]
1942年生まれ。’65年東京大学理学部物理学科卒業。現在、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。専攻、場の理論
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