内容説明
東京国際の謎の失速により、アテネという夏を失った高橋尚子。フルマラソン八戦して六回の優勝、一回の準優勝、そして世界最高記録更新一回。圧倒的な実績を誇る天才ランナーは、その夏、何を思い、何と闘ったのか。アテネでの野口みずきの完勝、ベルリンでの渋井陽子の日本最高記録更新。そして、超高速のラドクリフ、バランスのヌデレバ。群雄割拠の戦国時代と化した女子マラソン界での高橋尚子復活の可能性を探る。
目次
第1章 二〇〇三年ボルダー
第2章 幻のセビリア
第3章 待機
第4章 二〇〇四年三月十五日
第5章 消えたアテネ
第6章 雌伏
第7章 失われた夏
第8章 群雄
著者等紹介
黒井克行[クロイカツユキ]
1958(昭和33)年、北海道旭川市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。「週刊新潮」「週刊文春」などの取材記者を経て、フリーランスのノンフィクションライターに。「新潮45」「Number」などに活躍の舞台を移す
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