内容説明
ビール会社の若手宣伝部員のオレに突然下った転勤辞令。左遷先は売上最低、上司も無能な地方支店。田舎のドブ板営業を舐めきっていたオレだが、毎日酒屋へ足を運ぶうちに、やがてビール営業の面白さに目覚め始める。売らされているうちは半人前、自分で考えて売っていくのが営業の醍醐味だ!全国約3000万人(推定)の営業マン&ウーマンに贈る青春爽快物語。
著者等紹介
吉村喜彦[ヨシムラノブヒコ]
1954年大阪生まれ。京都大学教育学部卒。サントリー宣伝部勤務を経て作家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
92
コミカルで楽しいお仕事小説家と思っていたが、結構シリアス。80年代の瓶ビールから缶ビールへの移行期が背景。自己啓発的な内容もタメになる。ビールだけでなく、いろいろな酒を飲むシーンは特に魅力的だった。2013/11/28
Natsuki
42
ビール業界を舞台にしたお仕事小説☆花形部署の宣伝部から、売上が一番低い広島支店の営業として飛ばされた上杉。酒を扱うメーカーの営業にして致命的な酒癖の悪さは、ピンチもチャンスも引き寄せる。話の運びは、ペーパードライバーの上杉のように、ガクガクな印象もありますが、みんなに旨いって思ってもらえるようなビールを作って届けたい、それにはどうしたらいい?と試行錯誤する彼らの想いが、とても熱く爽快でした♪失敗したなぁと思ったのは、文庫本で読めば良かったなと。やはり装丁は大切☆ビールのラベルと同じ商品の顔ですからね。2014/08/23
ち~
22
ビールやウイスキーを製造販売するスターライトの宣伝部で働くエリートサラリーマン上杉は、素行の悪さから広島に飛ばされ、営業の仕事に就くことに。再び宣伝部に戻るのを目標に、上司の柴にしごかれながら、時には失敗もしつつ仕事をこなす。王道のサクセスストーリーかと思いきや、意外とそうでもなく、ストーリー全体の勢いも弱いような…主人公の上杉も、結局はなにを行動したのか?というと、なにもしていないような…周りの人々の力添えばかりが目立って少し物足りなく感じました。柴さんの最後も、それでいいの?とモヤモヤしつつ読了。2016/01/22
りの
19
意外と骨太な内容で、よい意味で期待を裏切られました。ビール会社の本社宣伝部から広島支店営業部に異動になった主人公が、先輩や取引先に支えられながら奮闘する物語。ビールに情熱をかける人達がキラキラしている 一方 サラリーマンって辛いよな と思うようなこともあって ほろ苦い気分で読了。2016/08/17
えぐざんぽ
19
生粋の広島人。都会の人には読みにくいであろう広島弁もすんなり入ってくる。酒は飲んでも、飲まれるな!!お酒を凶器にしてはいけない。ビールなだけに、なかなか苦いお仕事小説だった。2014/10/04