内容説明
「今日という日が人生最後の日かもしれない。毎日、そう思って飯を食え、酒を飲め」亡師にそう教わった。男の食卓即ち一期一会―老書生「口福」考の一篇。
目次
1 以酒養真の部
2 食道楽「春」の部
3 食道楽「夏」の部
4 食道楽「秋」の部
5 食道楽「冬」の部
6 亭主八杯の部
著者等紹介
佐藤隆介[サトウリュウスケ]
1936(昭和11)年、東京生まれ。雑文処「鉢山亭」主人。コピーライター・編集者を経て、池波正太郎の書生をつとめた。現在は、酒・食・器の「食卓に関わるもの」にテーマを絞り文筆活動を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まりこ
1
会社で購読する醸界春秋の連載「忘憂君の独言」を楽しみにしているが、その書籍化。私は所謂「お子様舌」で、食道楽から程遠いのが哀しい。この本には「食」を超えた色んなことが詰まっている、というか「食」自体が様々なことを内包していると言うべきか。何度も読みたくなる素敵な本。2010/02/20
勝浩1958
1
池波正太郎「食の作法」とは、確実な死に向かって、有限の時間を確実に減らして行く-それが人の一生。しかも、明日が最後の一日でないという保証はない。だから、今日という一日が大事なんだ。毎日そう思って飯を食え。そう思って酒を飲め。そうありたいですが、凡百の私にはとてもとても。でも少しは努力はしています。より美味しく、より楽しく、と。2010/02/06
こう
1
僕も池波正太郎さんに、生きる上での、大人の、男としての作法をたくさん教えてもらった。今回は佐藤さんに、『以酒養真』という素晴らしい言葉を教わった。真を養うために、これからもお酒を飲み続けよう。2009/11/11
海豚中尉
0
20代目線だと、少し時代錯誤感はありましたが、知識の面では学ぶことが多々ありました。2016/12/03
こう
0
この本を読むと“お酒が飲めて本当に良かった”と改めて思う2011/09/09