京都

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104444076
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「平安建都千二百年」に沸く京都で地図から消された場所。確かにそこにいた少年の自分と履物屋の夫婦。人の営みの根源に迫る短篇集。

地図から消された小さな場所。四つの「町」をめぐる連作小説。「平安建都千二百年」に沸く京都で、地図から消されようとしている小さな場所。たしかにそこにいたはずの、履物屋の老夫婦と少年の自分。千年百年単位で幾重にも塗りこめられた土地の記憶。自身が生まれ育った京都という町を舞台に、昭和三十年代から現在までの半世紀にわたって、人びとの営みの根源に触れる連作小説。

内容説明

「平安建都千二百年」が謳われる京都で、地図から消された小さな町。かつてたしかにそこにいた、履物屋の夫婦と少年の自分―。幾重もの時間が降り積もる京都という土地の記憶。四つの「町」をめぐりながら人の生の根源に触れる連作小説。

著者等紹介

黒川創[クロカワソウ]
1961年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。2001年『もどろき』が三島賞・芥川賞候補に、02年『イカロスの森』が芥川賞候補に。05年『明るい夜』発表、同作で京都水無月大賞受賞。08年『かもめの日』で読売文学賞受賞。14年『国境“完全版”』で伊藤整文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

66
第69回毎日出版文化賞の受賞作ということで読んでみた。「京都」といえば、古都、世界的な観光都市、そして伝統文化と大学のまちというイメージを持っているが、それとは違う「京都」を描いた、4編から成る連作小説集。うまく家庭を維持できなかった夫婦とその子ども、犯罪を犯してしまった人、そして差別を受けてきた人たちが登場する。そして、その人たちが住む京都の町が、昭和から現代まで描かれている。昭和の懐かしいにおいを感じるとともに、実際の京都の地名が次々に登場し、観光客は知らない、もう一つの京都をみることができた。2015/11/25

そうたそ

21
★★☆☆☆ 地図上では描かれない京都の風景を描く作品集。京都は昔住んでいた場所でもあるから親近感を抱いたということもあって読んでみたが、やっぱり黒川さんの作品は難しい。安易に京都の町の風景を感受するということに留まらない作品世界が描かれているが、どうも個人的にはストーリーについていけなかった。町の風景だけでなく随所に学術的な要素も見受けられる辺りが黒川さんらしいなあ。こうやって読むと、つくづく京都って独特な土地だと思う。ずっと住んでいた人間がそう思うんだから、そうでない人など尚更そうだろうと思う。2015/03/09

ゆうこ

18
まるでノンフィクションのような小説だった。京都という街に住んでいる人なら感じる暗さや息苦しさ、日の当たらない部分が細部まで書き込まれ、登場する町名や通り名が異様なまでに細かく、80年代、90年代を京都で過ごした私には、その一つ一つの場所、曲がり角の風景、そこにいた人がフラッシュバックして読んでいて息苦しさを感じるほどだった。今年これまでに読んだ本のなかで一番印象的な一冊でした。2020/10/09

mustache

17
筆者より一回り以上歳上で京都生まれ、北白川の電停近くで育ったの私にとって、「ドンツキ」は遠く、古びた感じの靴屋や履物屋の建物が並ぶ街角でしかなかった。まさに地図の小説と呼ぶにふさわしい、街と通りと建物の描写の合間に、生活者の日常と不思議な出会いが描き出されて、しみじみとした感興を呼び覚まされる。『鶴見俊輔伝』に触発されて手にした、今年読んだ中で一番の作品。2020/03/05

ホースケ

13
とてもよかった。きれいごとだけではない京都を舞台に、そこに生きる人々の暮らしが息づかいを感じられるほど間近に伝わってくる。土地の持つ歴史、出自による差別、家族関係、自身では変えられない過去や環境が時に暗い影を落とすが、懐かしい思い出となって現代によみがえる。以前京都に市電が走っていたことや、細かい通りの名前も知らない私は、地図を見て場所をひとつひとつ確かめながらの読書に新鮮さを覚えた。それと共に観光地とは違う顔を持つ京都、昭和時代の京都に思いを馳せてみる。四つの作品の中では『吉田泉殿町の蓮池』がお気に入り2022/02/03

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