内容説明
渋谷に若きナショナリストの結社が誕生した。その名はネオ・トージョー。薄っぺらな思想と信条に衝き動かされ夜な夜な遊戯を繰り返していた彼らはよりキツイ刺激と強い標的を求めいつしか暴走し地雷を踏んでいた。生活をかけた筋者の周到に仕掛けた地雷を―。シニカルでホット、ブラックに笑える暗黒小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
65
昨夜読み始め、夜中に目覚めグイグイ覚醒し一気に読了。はぁ~スパイクさんじゃないけれど(笑)『心が欲していた』1冊!どこかザ・昭和の香りをさせてまさしく『凶気の桜』タイトルも良い!山口のラストの咆哮が堪らない!個人的には三郎のスタンスがお気に入り(笑)9月の最初に読了した作品としては非常に満足!任侠ものが嫌いな人は嫌悪感かもですが(私は嫌いじゃないぜ)たまにはこんな作品も良い!2015/09/01
美月0217
31
THE,昭和の任侠もの!って感じ♪ネオトージョー!このネーミングが(笑)3人の若者がいつの間にか大人たちの野望?世界?に巻き込まれていってしまったね・・2015/09/28
スパイク
23
来たっ~。こういうの待ってました。描かれてる世界がVシネマ風なだけに安っぽくみられそうだが、内容は濃い。Vシネマなんだけどエルモアレナードが脚本書いてスティーヴ・ブシェミとか若い頃のショーン・ペン(小便じゃないよ!)クリスチャン・スレイターでキャスト組んでガイ・リッチーにメガホンとらせた、みたいな(自分で書いてても)よくわからんようなぶっ飛び作品。この作家、以前に読んだ本では女性の描き方に感心したが今作は女性の出番が少なかったのが残念といえば残念。まあ、それを差し引いても突っ走り度合いは一級品。堪能した。2015/08/10
shiozy
20
渋谷に巣食うヤクザと若きアウトローの「凶気」を描く。初読みの作家さんである。これほどのバイオレンス小説に、これまで食いつけていなかったのが不思議である。それはつまり、好物だということなのだが、なぜ出会えなかったのだろう?単行本の初出は平成12年、文庫は平成14年。おお、この時期は妻の介護で読書どころではなかったのだ。私の読書歴の中で、唯一の空白期間だったのだ。ヒキタクニオ、出会えなくてごめんね。2015/09/10
Kenzo Tada
2
一気読みでした。 思ってた感じと良い意味で違って楽しめたね。 映画も見てみようかな。2013/06/13