住宅読本

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  • サイズ B5判/ページ数 123p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784104350032
  • NDC分類 527
  • Cコード C0052

内容説明

よい住宅ってなんだろう?居心地、台所、手ざわり、家具…“住宅名人”の建築家が考えぬいた12の条件を、写真やイラストでわかりやすく解説。

目次

風景―風景のなかにしっくりおさまっている家を見ると…
ワンルーム―建築家はワンルームの建築によって記憶される…
居心地―とっておきの居心地を家のなかに…
火―太古より、住まいの中心には火が…
遊び心―遊び心もまた…
台所&食卓―美しく散乱する台所、あるいは…
子供―子供の夢をはぐくむ家…
手ざわり―愛着は手ざわりから生まれる…
床の間―格式張らない「床の間」のような場所が…
家具―家具といっしょに暮らす…
住み継ぐ―住み継ぐ作法は…
あかり―「あかり」にはふたつの意味が…

著者等紹介

中村好文[ナカムラヨシフミ]
建築家。1948年千葉県生まれ。1972年武蔵野美術大学建築学科卒業。宍道建築設計事務所勤務の後、都立品川職業訓練校木工科で学ぶ。1976年から1980年まで吉村順三設計事務所に勤務。1981年レミングハウスを設立。1987年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。1993年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞特別賞を受賞。現在、日本大学生産工学部居住空間デザインコース教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YM

70
中村好文さんは、僕が好きな建築家の1人。好文さんが設計した住宅の特徴は、奇をてらったデザインではなく、機能に裏付けされ、肩肘張らずに住み心地の良い家であること。それは写真を見るだけでもよく分かります。日本の風土にあった、光と風を十分に感じられる家。住めば住むほど馴染んでくる家は、現代のハイブリッドな住宅とは反対を向いているかもしれません。それでも僕はやっぱり、好文さんの考えに共感し、住まい手と一緒に考えながら居心地の良い家を作っていきたいと思うのです。2014/12/22

まさこ

15
久々にゆっくりと。そうか、あの名作もあの家も、ひとりのための住まいだったんだ。小さくて、手ざわりのいい、居心地…着心地のいい家をつくりたい。ヒヤシンスハウスは模型でもやっぱり全てが詩的。戸袋も樋も家具も。ケーススタディハウスはいつまでも古びないですね。北入り両翼のプランが前川邸と似て見えます。床の間スペースはやっぱりこまめに拭いてあげたい。2020/04/15

RYOyan

15
床の間的なもの存在が季節感を高めて生活に彩りを与える。家とそこに住人が加わってインテリアとなり、建築としての価値が生まれる。良い住宅について考え直してみたい。2018/01/31

ともこ

12
写真も文も美しく、どのページからも中村好文さんの人柄が感じられる。納得!賛成!同感!の内容ばかりだが、lightingを「照明」でなく「灯置」(トーチ)と訳したら、白々と寒々しい蛍光灯が日本の住宅に普及しなかったのでは、という文が印象に残る。各章末のメモがまたいい。その中でも、特に気に入っているのが「居心地」の文だが、いつもそばに置いて開きたくなる「居心地」のよい本だった。階段上部の1畳の読書室、私もほしい!2018/06/12

せんとえん

10
写真とイラストとやわらかな文章に、あれこれと想像を巡らせる心地いい時間でした。建築家の著者の住宅への思いにふれることができてよかった。写真も見惚れました。著者が考える台所は「美しく散乱する台所」。 “散らかす事を気にせず、笑顔と鼻歌まじりで愉しく料理を作る場所”であると。なるほどなぁ。油汚れや吹きこぼしに心を痛めるのではなくて、考え方ひとつで自分の居心地いい空間にして行けそう。隠れ家的な1畳の読書室が羨ましい。わが家にもほしいです。2020/07/06

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