くまちゃん

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104346042
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

4回ふられても私はまた、恋をした。なんてことだろう。あんなにつらい思いをしたというのに。きっとここにあなたがいる、傑作恋愛小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

111
登場人物が繋がっている失恋をテーマとした連作短編集。恋人を振った人が次の話では主人公となり、新たな恋をして今度は振られる立場となる。そしていつの間にか登場人物たちが年を重ねていて、あの人か…と、驚く場面も。でも基本変わってないよな。失恋してどん底に陥り、もう二度と恋なんかするものか…と決意しながら、また人を好きになってしまう。それが人間だ。失恋したことがないと豪語する輩がいるが、君!人の痛みを知らなきゃダメだよ!2021/07/10

chichichi

78
改行が少なく一文が長く、ぱっと見苦手な書かれ方だったのに、すらすら読めました。くまちゃんから(苑子からかな?)始まる恋物語。世の縮図を見たようでちょっと笑えました。恋には始まり方や終わり方も含めいろんな形があるから面白い。前の恋では許せなかったことが今の恋では許せるとか。前の人はこうだったのになぁ…とか。自分の事思い出した人とかいたかなぁとか過去へちょっと飛んでみたり…笑。失恋中に読んだらまた違う捉え方ができるお話かも。2016/11/05

バネ

76
フッたヒトが、次のCHAPTERの主人公となり、今度はフラれるという面白い構成。まさに因果応報、である。そして、「恋愛」という懐かしくも青臭いテーマ。。悩んで勇気出して告白して、結果成功しても失敗しても、懲りずに繰り返す不可思議な行為。 ホント、人間色々あるから面白い。2024/05/24

mike

75
角田さんの短編集は初めてだと思う。失恋がテーマの7編。何となく付き合い一緒に住みやがて何となく別れていくふたりの姿。読み心地がいいのは別れに付きものの修羅場や憎しみ合いが無いからかしら。他と色合いの違う「光の子」が私は好きだったな。2025/05/22

しろいるか

73
恋の矢印が一方通行で連鎖していく短編連作。あとがきに「ふられ小説」とあるように、どの話も付き合っている者同士の熱には温度差がある。熱を上げられてる側が、次の話では熱を上げてはじたばたしていて、読んでると何だかいたたまれなくなる。そこまでみっともないことしなくていいんじゃない?と思う場面も多いけど、不満に思っている今の生活を抜け出す手段として、恋愛に傾倒するっていうこともあるんだろうなあと何となく思った。2011/05/01

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