内容説明
もう10代も終わろうとしているのに、キキはなにかものたりないのです。ついつい、いらいら、いらいら。だいじな魔法も逃げていきそう。キキにふたたび心はずむ、いきいきとした日はやってくるのでしょうか。
著者等紹介
角野栄子[カドノエイコ]
東京に生まれる。1960年ブラジルに出かけて二年間滞在。1970年頃より絵本、童話の創作をはじめる。『ズボン船長さんの話』(福音館書店)で旺文社児童文学賞、『大どろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞大賞、『魔女の宅急便』(福音館書店)で野間児童文芸賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト・文学作品を受賞、1984年には路傍の石文学賞を受賞した。神奈川県在住
佐竹美保[サタケミホ]
富山県に生まれる。上京後、SFファンタジーのさし絵を描き始め、後に児童書の世界へ。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
96
キキ19歳、遠距離恋愛中。虫や動物に夢中なトンボさんにやきもき。黒猫ジジまでキキをおいてけぽりにして自分の世界を持ち始めている。不安になったり、心が揺らぐこともあるよね。二十歳の誕生日をひとりで迎えるシーンがとても良かった。さて次は15年後。キキはどんな女性になっているだろう。2016/07/24
nakanaka
56
シリーズ5作目。遂にキキの魔力に異変が。ジジとの会話がスムーズに出来なくなり、箒での飛行が頼りないものとなります。ジブリ作品で特にインパクトの強かったシーンでしたが、原作では大分後の出来事として描かれています。勿論、ジブリ作品とは別物として捉えるのが正しいのでしょうが宮崎駿氏のアイディアが先だったということなのかな。「その5」が映画より大分後なのでそう思ってしまいました。そしてトンボとの結婚。次作が楽しみです。2025/08/27
風里
43
少女らしい揺れる恋心が魔法にこんなにも影響するなんて、やはり魔女は精神的な強さが人一倍必要なのだろう。 だからこその独り立ち、水玉スープの小さい魔女さんも頑張って欲しい。 トンボがようやくきちんとキキにぶつかってくれてよかった。2013/10/14
くぅ
34
ついについに!でした。思い返せば自分もこのくらいの年代の時は毎日がドキドキでワクワクでイライラだった気がします。そしてそれがいつまでも続くと思っていて。魔法もつかれてしまってほんの少し休憩したくなる…なんだかすごくわかる気がしました。魔女じゃなくても、魔法じゃなくても普通の女の子や男の子の心にも思い切って少しお休みを作ってあげるって大事かも。休むってそれはそれで難しいことだけれどね。2019/03/08
はじめさん
25
キキ19歳→作中で20歳に。仕事も遠距離恋愛も順調だが町では会いに行ける距離の恋愛関係のムーブメント。相棒のジジもさかった猫のようにいいところの白猫の所に通う…あっ、猫だったね。やや取り残された感もあったけれど、とんぼさんは学校を卒業すると帰ってくるという返事もあるが、都会のチャラ男からのラブコールも。クロネコ印のドローン便が実装されるような未来はくるのだろうか?2018/10/20
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