食う寝る坐る 永平寺修行記

食う寝る坐る 永平寺修行記

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104157013
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

何が僕を「出家」に追いつめたのか。永平寺の750年が浮かび上がる修行の日常。

目次

第1章 永平寺山門をくぐる
第2章 作法すなわち禅
第3章 暗闇に凍える孤独
第4章 夏の百日修行
第5章 生きる温もりのありか
第6章 峯の色、谷の声

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こみっくま🌟スタレビ聴き込み中

48
タイトルの通り、修行とは、ただ食べて、寝て、排泄し、坐す――それだけなのだと語る著者。しかしこのシンプルさが過酷極まりない。永平寺にて道元の正法眼蔵の教えに則っての修行は一時も気を抜く事が出来ず精神も追い込まれ続ける。体調不良や逃亡を計る者もいる厳しさの中で著者が悟った事は大きい。こと細かな法を間違えた者には目を覆いたくなる程の罰則がある。俗世の物差しで測ってはいけない。ここはかの永平寺なのだから。正法眼蔵の引用を何度も読み返したり用語が難しく見取図を見返したりで読了まで時間がかかったが興味深く読んだ。2019/01/22

アイネット

4
新入りを古参雲水さんたちが殴る蹴るの暴行でお出迎え。まずは規範を体に教え込む。栄養不足で入院してしまう人たちもいる。実際はどんな生活なんでしょうね。栄養が足りず、寝不足で、古参雲水との関係に神経をすり減らす。過酷な生活なんでしょうね。2016/06/22

かのこ

4
日本一厳しいことで知られる、永平寺の禅修業。雲水として一年間を過ごし、著者は痛みや苦しさの先にある、「自由」を見つけたようです。こんな世界があるのかと、大変興味をひかれました。自分には無理ですが、、、2015/07/11

えりんぎ

2
数年前永平寺に行ったとき、中に入ったとたん、ピンと張りつめた空気が頬を叩いた気がした。その空気は、回りに聳え立つ巨木や伽藍だけでなく、雲水さん(修行僧)が作り出していた空気でもあったのかと、この本を読んで感じた。永平寺での修行は日本一過酷と言われ、トイレもお風呂も、ほぼ全てにおいて決められた型(所作)があり、間違うと罵倒される。徹底的に型にはめることで自分を滅し、高めてゆく。自分の怠惰な生活を省みた。2020/09/12

しゃんぷーしょく

2
永平寺の厳しい修行の一年が淡々と描かれる。パワハラや厳しい部活動が批難される現代において、永平寺の修行もその中に入りそうではあるけれども、それが正しいかどうかは別として、悟りを開き何かを得るために一種突き抜けたものが必要であり、この永平寺の修行がその一つなのだろうと思う。大鑑さんのエピソードがすごくいいなあと思ったのだけれども、体を壊してしまったというのが気にかかる。無事であればいいのだけれども。2019/09/09

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