内容説明
自分の力で生きることで、時代とぶつかり、作家中野重治の妻として、よりきびしく激動の波をかぶった女優原泉子。その足跡を辿り、毅然と生き抜いた生涯を鮮烈に描く。
目次
政野という少女
女優原泉子の誕生
中野重治との結婚
小林多喜二の死の前後
新協劇団のころ
戦争の時代を生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Fumihiko Kimura
1
昔の俳優連の演技が含蓄に富むのは、係る苦難を乗り越えてのそれだったからであろう。2015/12/30
midnightbluesky
1
今イチバン気骨ある老嬢道を邁進中の樹木希林を持ってしても、原泉の足元には及ぶまい。残念ながら著者=原泉になりきろうとしてしまっている。なかなか文庫化しないのは原泉という女優を知る人が少なくなってしまったからなのか？2011/06/12
