内容説明
そいつは理にあわねえだと。わかったようなこと吐かすな。男女の仲も、世間さまも、理とやらで動いちゃいねえ。今度のこればかりは、どうにもこうにも俺も抑えられねえんだ。非情でならす「蝮」にも宿る恋心。胸を打ち、心を揺さぶる大江戸の情。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろん
8
「みんな偽物」、異母妹が嫁ぎ遅れたために、同居の兄。妻が自害を図ろうとしたのは。「惑い」怒鳴りつけるばかりで、座っていれば何もかもでて来なければ機嫌の悪い夫、夫よりも生徒をたくさん持ち、家事の何もかもをしている妻は。2014/03/15
みかりん
4
シリーズ10作品目。吉次が少しずつ良い人になってきてる。一番きになる人物です。2018/08/04
さいちゃんの母
2
短編が8本。最後のほたるが表題になってます。蝮の吉次が人しかも、女助け!どの作品にも北原アイコの江戸庶民への暖かな視線が慶次郎他を通して向けられています。上手い!2012/07/15
坊主丸儲け
2
「この続きはキャラクター自身に任せます。」的な終わり方がいい感じ。2010/03/19
カコ*
1
シリーズ10作目で、なんとなく、各キャラにも慣れてきて、マンネリっぽくなるかなーって思ったりもしたけどそうじゃなかった。今回はしみじみした短編が多く、じんわりとした気持ち。「みんな偽物」や「付け火」が個人的に好きです。2012/07/23