汽車旅放浪記

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103876038
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

文人たちに愛され、日本人の心に新しさと懐かしさを育んできた「鉄道」を旅する! 
汽車に乗って旅に出よう! これまで漱石が、太宰が、賢治が、清張が、そして百間、宮脇俊三たちが描き、人々に愛された鉄道路線の数々――明治期の国鉄、東京市電から満鉄、サハリン鉄道、そして日本各地を巡るローカル線まで、関川夏央が読んで、乗って、調べて、旅する楽しい時間旅行。旅情溢れるエッセイ集!

内容説明

漱石が、清張が、そして宮脇俊三が描き、人々に愛された鉄道路線の数々―明治期の国鉄、満鉄、そして日本各地を巡るローカル線まで、読んで、乗って、調べて、旅する楽しい時間旅行。

目次

楽しい汽車旅(トンネルを抜ければ「異界」―上越線;東京のとなりの「鄙」―久留里線、いすみ鉄道、小湊鉄道;三十八年の一瞬―北陸本線 ほか)
宮脇俊三の時間旅行(蝉しぐれの沈黙―左沢線、山形鉄道フラワー長井線、米坂線;時刻表を「読む」ということ―のと鉄道、氷見線;ローカル線車内風景―只見線、大井川鐵道井川線、わたらせ渓谷鐵道 ほか)
「坊っちゃん」たちが乗った汽車(漱石と汽車―九州鉄道、山陽鉄道、東海道線;二十世紀を代表するもの―満鉄本線、三江線、東京路面電車;時を駆ける鉄道―都電荒川線、甲武鉄道 ほか)

著者等紹介

関川夏央[セキカワナツオ]
1949年新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。著書に、『ソウルの練習問題』(1984)、『海峡を越えたホームラン』(1984講談社ノンフィクション賞)、『中年シングル生活』(1997)、『「坊っちゃん」の時代』(2002手塚治虫文化賞)、『昭和が明るかった頃』(2002講談社エッセイ賞)、『白樺たちの大正』(2003)など多数。2001年には『司馬遼太郎の「かたち」』、『二葉亭四迷の明治四十一年』など、明治以来の日本人の思想と経験を掘り下げた業績に対し、司馬遼太郎賞が授賞された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

84
読み友さんのレビューに誘われ再読。著者関川夏央は越後長岡の人。汽車旅、即ち鉄道を手掛かりに近代文学を読み解き、背景にある”時代”を旅するのだが、鉄道が主か文学が主かよくわからんほど鉄道のウンチクも相当なもの。最初は故郷を東京に結びつけた上越線から。勿論トンネルを抜けると別世界『雪国』が出てくる。川端康成にとってはそこは死者たちの国「異界」だという。だが著者には50年近く前の逆方向、「裏日本」から浮世ならぬ「表日本」に抜けた驚きの感覚に通じる。「駅長さあん、駅長さあん」と娘が叫んだのは土樽信号所でのこと。2021/08/26

kinkin

15
これからの時代、昔のような車窓を愉しむような旅というのはどんどん減ることだろうな。新幹線に乗っても皆いっせいにスマホやパソコンするか寝ている人がほとんどだ。2012/12/31

Hiroki Nishizumi

4
筆者関川夏央が鉄道オタクだとは知らなかった。自身そう見られるのを嫌がっていることが文中から分かるが、実のところ相当マニアなのも読み取れる。宮脇俊三への食いつきが特に面白かった。また狭軌採用の合理的理由が初めて分かったことは収穫だった。2014/09/11

lagopus55

1
寝台急行「昭和」行 の方を先に読んでました。こちらの方が、より文学よりの内容が多い。「坊ちゃんの時代」の作者だけあって、鉄道と漱石の関係など面白い。林芙美子と松本清張の鉄道に対する想いの違いなど興味深い内容。2009/09/25

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