内容説明
朝会社に出かけたまま失踪した夫。妻と姑の奇妙な同居生活が始まった。ごく普通の日常をおそう不意の出来事。そのなかに見え隠れする人間の奥深さをあざやかに描いた短篇集。人生の光と闇をあざやかに切り取った川端康成文学賞受賞作を含む珠玉の９篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
3
心に重い荷物を持ちながら、誰もが生きている…そう改めて感じた内容でした…。2008/12/31
ケロ子
0
第２６回川端康成文学賞、受賞作品。一番最後の「日が傾いて」がなんともいえず、よかった。９０歳の老人の日常。妻に時折見せるやさしい心遣い。午睡に見る昔の情景。好きなのよね、こういう何気ない日常を切りとっただけの描写に、はっとさせられたり、きらりと光があたるようなもの。2011/02/11
エバ子
0
★★★★★2008/08/07
