内容説明
腕力、資力ともに平均以下だが、詐欺師よりも口達者。追及されてもどこ吹く風。機転だけは天下一品の世間師コンビ。浮気調査で小金をせしめ、老舗旦那を煙に巻き、ヤクザ相手に一芝居。一枚上手の四面堂遙に、骨董商の凄腕婆さんが加わって、あの手この手のコンゲーム。この女たち、タダものではない…。騙される快感と鮮やかなオチ、ここに凝縮!名手の技と軽みきわまる痛快短編集。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。中央大学法学部卒業後、広告代理店に入社。80年、「暗殺者グラナダに死す」で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞を受賞。97年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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