出版社内容情報
この世はわたしを動かすものばかり! 豊かでいとおしいムーブの日々。新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。
【目次】
内容説明
教習所の教官とのやり取りにこぼれる笑い、雨の日のタクシー運転手がくれたちょっとした喜び、自転車と紡いだ学生時代の思い出にあふれる切なさ―乗り物から動物まで、多彩なツールで運ばれた先の風景とともに、とりどりの感情が呼び起こされる34篇。この世はわたしを動かすもので満ちている!短歌から小説まで、言葉と向き合ってきた書き手が綴る、豊かでいとおしいムーブの日々。一歩ふみ出すエッセイ集。
目次
覚悟するには速すぎる
やさしい車
鶴と鶺鴒
鎌倉は板
台車でGO
雨とケーキ
しなしな人力車
「んぎ」と「んだり」
かぶ
札幌の地下鉄
流星群とドライヤー
歩く歩道
「やっほー」のひと
時速九キロ
モテモテローラースケート
観覧車
ピラルクと改札
夢トラのこと
ヤクルト、カルピス、オパピー
また逢う日まで〔ほか〕
著者等紹介
くどうれいん[クドウレイン]
1994年生まれ。岩手県盛岡市出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
13
毎週土曜日のラジオを聴いているせいで、とても身近な存在に感じられるれいんさん。いつもながらふくれっ面が可愛い!なんて言いながら数頁ごとにクスッとする楽しい読書でした。しかし、実は彼女の文章はとてもしっかり推敲、彫琢されている上、様々な視点や比喩の妙味もたっぷりで実は非常に贅沢な出来上がりなので、単にキャッワイイ~だけじゃない、彼女の魅力もご堪能頂きたいと思います。そうそう、表紙のサボテンや裏表紙のモグラ、本文中のイラストもお見逃しなく。2025/12/02
Gaooo
7
くどうれいんさんのエッセイには彼女しか出せない文体や空気感が確立されているような気がする。親しみやすいが、似たものを探してもあるようでない。今回もたっぷりとれいんワールドを堪能した2025/11/29
ebi kan
7
札幌や東京、京都、佐渡島など色んな所に出向いてその時間を思う存分楽しむ姿は微笑ましい。電車や車、バス、飛行機などの移動手段にまつわる思い出も興味深い。旅でも仕事でも近くても遠くても自分が行ったことがない場所に行くことは、自分のことを知れたり色んな人と出会い楽しい思い出が出来て、人生をより豊かに出来る体験だなと思えました。表紙の可愛らしいサボテンがエピソードに出てくるくどうさんの姿だと知ってほっこり。2025/12/07
み〜ちゃん
2
大好きなれいんさんのエッセイ集。あらゆる移動がテーマになっている。 今作もクスッと笑えるところが随所にあってとても楽しめた。2025/12/14
きいち
0
同世代の方が書いたエッセイは初めて読んだかも。個人的には【佐渡旅行】のところにあった日本列島パズルの話の部分が好きだった。読みながら(ああ!そうそう!わかるわかる!)となることができるのがエッセイの醍醐味だと思っています。2025/12/15




