もうしばらくは早歩き

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もうしばらくは早歩き

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  • サイズ 46判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784103565314
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

この世はわたしを動かすものばかり! 豊かでいとおしいムーブの日々。新幹線、車、飛行機、ローラースケート、台車、たらい船、象、そして自分の足――多彩な移動手段を使った先に立ち現れるさまざまな風景。教習所の教官とのやり取りには笑いがこぼれ、自転車と紡いだ学生時代の思い出には切なさがあふれる。短歌から小説まで、言葉と心を通わせてきた書き手が贈る、一歩ふみ出すエッセイ集。


【目次】

内容説明

教習所の教官とのやり取りにこぼれる笑い、雨の日のタクシー運転手がくれたちょっとした喜び、自転車と紡いだ学生時代の思い出にあふれる切なさ―乗り物から動物まで、多彩なツールで運ばれた先の風景とともに、とりどりの感情が呼び起こされる34篇。この世はわたしを動かすもので満ちている!短歌から小説まで、言葉と向き合ってきた書き手が綴る、豊かでいとおしいムーブの日々。一歩ふみ出すエッセイ集。

目次

覚悟するには速すぎる
やさしい車
鶴と鶺鴒
鎌倉は板
台車でGO
雨とケーキ
しなしな人力車
「んぎ」と「んだり」
かぶ
札幌の地下鉄
流星群とドライヤー
歩く歩道
「やっほー」のひと
時速九キロ
モテモテローラースケート
観覧車
ピラルクと改札
夢トラのこと
ヤクルト、カルピス、オパピー
また逢う日まで〔ほか〕

著者等紹介

くどうれいん[クドウレイン]
1994年生まれ。岩手県盛岡市出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃちゃ

71
小さい頃から人より歩くのが早い、常に人の半歩先を歩く、早歩きというより遅く歩けないのだと著者は言う。それは彼女の人となりを現わしているのではないか。現在は短歌やエッセイ、小説や絵本など幅広い創作分野で活躍されているが、折々の心の揺らぎを、飾らず率直に繊細かつ明朗に、時にはユニークなオノマトペを駆使して言葉に綴る人だ。常人の感性の半歩先を書き、周囲におもねらず常にマイペースで自分の感性を大事にされてきた人なのだろう。おそらく私が彼女に惹かれるのも、新鮮な感動を伝える言葉の“活きのよさ”にあるのかもしれない。2026/02/27

ネギっ子gen

69
【どうせ止まったり、ゆっくりしか歩けなくなる日が来るのであれば、今は思う存分早歩きをしたい。わたしには早歩きが似合うし】小説、エッセイ、短歌、絵本とマルチに活躍する作家の最新エッセイ。<のったりのったりと歩いた/すっかりふざけたつもりが「いいね」と即採用になったので「いいんだ」と小さい声で言った。あまりにもわざとらしい遅さだったはずなのに、オンエアを見てみたらのんびりと丁寧に歩いているように見えてすっかりちょうどいい速度だった。わたしにとってふざけているとしか思えない速さが、客観的にみると適切らしい>と。2025/12/27

えんちゃん

60
れいんさんの「移動の思い出」を綴ったエッセイ。目的は仕事や旅行や通勤通学、手段は飛行機や新幹線や車や自転車や歩きなど。ほんと生活って小さな移動の連続ですよねえ。文章がとてもかわいらしい方だなぁと思ったら、笑顔もとてもキュートな女性でした。ほんわかしているのに、早歩きなのが意外性があってまた面白い。気をてらうことなく、ウケ狙いでもなく、等身大の女性が感じたありのままの日常。とても心地よいエッセイでした。2026/03/10

tenori

57
ものすごく狭い観点からで申し訳ないのだけれど、このエッセイ集を読んで「おかえり、れいんちゃん」と感じた岩手県民は多いんじゃないかな。彼女は稀代のエッセイストだと思う。小説を書くならば、日常のくどうれいんとは懸け離れたところで着想してもらわないと、どうしてもエッセイが勝ってしまう。決してディスっているわけではなく、喜怒哀楽を決まった文字数で収めてくる。それを楽しませてくれる、安心できる言葉が詰まっている。そこが彼女の大きな魅力。タイトルは「くどうのいどう」のままで良かったかも。2025/12/30

しゃが

43
免許証返納してから、歩く速度が私の世界の速さになった。このエッセイはくどうさんの乗り物や移動での記憶のなかに、旅、自然や家族、人とのつながり、そして何より今のくどうさんのよりどころを綴られている。クスッとする場面も多いが、大事な記憶も詰まっていた。私は風や季節を確かめ、少し息が上がる早歩きに、これからの時間の確かさを感じた。車に頼らない不安もあったが、他の乗り物も思い出や記憶がある。年を重ねた私には、この速度や頼る乗り物がちょうどいい。しばらくはそれで十分愉しさもあるかと。2026/01/07

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