出版社内容情報
探偵作家と外交官。若き二人が友となり……斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。大学の先輩後輩、江戸川乱歩と杉原千畝。まだ何者でもない青年だったが、夢だけはあった。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく……。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、新しい歴史を作り、互いの人生が交差しつつ感動の最終章へ。「真の友人はあなただけでしたよ」――泣ける傑作。
内容説明
名もなき若者だったが、夢だけはあった。探偵作家と外交官という大それた夢。希望と不安を抱え、浅草の猥雑な路地を歩き語り合い、それぞれの道へ別れていく…。若き横溝正史や巨頭松岡洋右と出会い、歴史を変え、互いの人生が交差しつつ感動の最終話へ。
著者等紹介
青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年千葉県生れ。早稲田大学卒業。2009年『浜村渚の計算ノート』でデビュー。『むかしむかしあるところに、死体がありました。』で第十七回本屋大賞にノミネート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛書家
4
青柳さんの最新刊。 二人が交流していないにも関わらず、なんだか親友のような関係性だと思いました。人物描写は相変わらず丁寧でしっかり。後半の千畝のある有名な逸話には、涙が止まらず。乱歩の他に有名どころの作家さんの名前には、ニヤリ! 濃厚な人間ドラマでした。2025/05/27
よし
4
江戸川乱歩と杉原千畝に交流があったという設定で展開されるストーリーがとても興味深く、惹きつけられました。読者だけが知っている平井さんとセンポの運命的な出会いや、全く別の道を歩いているのに、お互いの人生に大きく影響し合っているところなどに高揚感を得たり、それぞれの生き方や功績を追いながら、その時代背景にも触れることができたりして、楽しみながら中身の濃い読書ができました。作中に登場する有名人や、作家の名前に心が躍り、昭和の探偵小説が読みたくなりました。#NetGalleyJP2025/05/14