大遺言書

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103545033
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

毎朝新聞を八紙、煙草は一日三十本、酒と同じくらい甘いものが好物で、女は七十九の秋が最後だったかな…。平成十五年元旦には生死の境を彷徨ったのに、並々ならぬ「生きること」への気迫をもって、ついに迎えた九十歳。名優・森繁久弥が振り返る人生を、久世光彦が軽妙洒脱な描写で綴る、「週刊新潮」好評連載をまとめたエッセイ。

目次

悪いことをした
経堂の鰻
巫山の夢
去年の雪、いまは何処
足は二本ある
アッ、そう
いくつもの死を見送って
在りし日の歌
ああ、花電車
直純が死んだ〔ほか〕

著者等紹介

森繁久弥[モリシゲヒサヤ]
1913(大正2)年大阪・枚方市生れ。36年早稲田大学在学中より演劇活動に入り、中退後、東宝劇団を経て満州新京放送局(NHK)アナウンサーの職に就く。戦後は舞台を皮切りに放送、映画、演劇の各方面で活躍。出演映画は300本を超える。67年から86年まで900回の公演を重ねた舞台「屋根の上のヴァイオリン弾き」などで芸術選奨文部大臣賞を受賞した他、数多くの演劇賞を受賞する。紺綬褒章(64年)、紫綬褒章(75年)、文化功労者(84年)、勲二等瑞宝章(87年)、文化勲章(91年)を受章、97年に東京名誉都民となる

久世光彦[クゼテルヒコ]
1935(昭和10)年東京生れ。東京大学文学部卒業後、TBSを経てテレビ番組制作会社を設立する。64年にドラマ「七人の孫」を手がけたことにより森繁氏との交流が始まる。ドラマ演出作品に「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」向田邦子ドラマシリーズなど多数。92年「女正月」の演出により芸術選奨文部大臣賞受賞。その他エッセイ、小説の分野でも、93年『蝶とヒットラー』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、94年『一九三四年冬―乱歩』で山本周五郎賞、97年『聖なる春』で芸術選奨文部大臣賞、01年『蕭々館日録』で泉鏡花文学賞を受賞。98年紫綬褒章受章
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる影エミネム

6
めちゃくちゃ面白かった! 詩歌もたくさん登場するし、森繁久彌の大助平ぶりはかっこいい!大スター!キャー!2018/11/26

Phycology

3
書く自信つけるにはどうすればいいですか?と質問したら、うまい人の文章を読め。同じ人が書くものをいろいろ読むと勉強になるよ、という話の流れでボスに紹介された本。文章ひとつひとつ。構成も、芸の領域。森繁さんの人物像は、なんだか読む前から知ってる感じ。2014/11/07

Hiroki

2
文京区立図書館 芝居を演ずるというのは、役者自身の実人生と人間の感情への関心の持ち方で決まるのであって、年長であるとか周囲の評価がどうであるかなどは全く関係が無い。これは役者の世界のことだけじゃなく、人間全体に敷衍されるものだろう。向田邦子とヤリたくて何度も誘ったが、あからさまに嫌な顔をされた。その顔が可愛くて見たいもんだから何度も口説いた、イイ話だ。「枯淡」じゃなく「遊び」を心構えたいものだ。生半可に悟りきったような枯淡は、実に臭くて仕方ないからだ。2024/11/04

がんぞ

2
89歳の時、韓国で、妓生にとりかこまれ例によって触りまくったらあとで「一人にだけ触ればあとで良い仲になれたのに」と言われたとか。若い。2013/07/30

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