目次
読みの地平(劇場と私室)―『マンスフィールド・パーク』論
エリオットの〈亡霊〉たち―その多義性と問題点について
虚空に宙吊りにされた夢―ダウエル氏の「世にも悲惨な〈(物)語り〉」)
イメージの変容(絶望の地理学―エミリー・ディキンスンの自然詩をめぐる一視角;言語から沈黙へ―ウルフ『波』の象徴性をめぐって;印形と蜜蝋―ダンにおける刻印のイメージ)
時代のなかの作家(モームの短篇小説にみる生と死と―「ハリントン氏の洗濯物」と「サナトリウム」を中心に;二つの「政治的」小説―ジョージ・エリオットの『フェリックス・ホールト』とアイルス・マードックの『赤と緑』;クリスティーナ・ロセッティの真実;オーデンの罪の意識―原罪の言述へ)
批評の射程(カルメンはなぜ殺されたか―二つの『カルメン』における性の政治;ジョージ・ムーアと「ミューディ巡回図書館」)