永仁の壺

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103523048
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

加藤唐九郎が「私が作った」と告白した古瀬戸の壺は、重要文化財の指定を取り消され、壺を推薦した小山冨士夫は文化財調査官の職を辞した。世紀の陶芸スキャンダル「永仁の壺」事件。その後、唐九郎は折にふれて事件を語り、小山冨士夫は最後まで口を閉ざした―。偶然手にした小山冨士夫作のぐい呑みに導かれ、事件に引き込まれた「私」は、躯の奥に潜みつづける作家という存在そのものへのこだわりを揺さぶられてゆく…。嘘と本当のあいだを揺らぐ、複雑な人間心理をみごとに描ききる書下ろし長編小説。

著者等紹介

村松友視[ムラマツトモミ]
1940年(昭和15)年、東京生れ。慶応義塾大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら、小説を書きはじめ、80年にエッセー集『私、プロレスの味方です』で注目を浴びる。82年に『時代屋の女房』で直木賞、97年に『鎌倉のおばさん』で泉鏡花文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみえ

5
話がまどろっこしい。一気に事件を展開してくれたらもっと理解出来た。今、同様の事件が起きたら、関係者の復活はあり得るだろうか?事件後、当事者が活躍しているのが不思議でならない。陶芸ほか古美術の世界はワケわからん。2016/05/08

沼田のに

1
実際にあった事件の作者の考察なんだ。偽物の壺と偽者の小説家、加害者と被害者、名工の作った偽物など真実はどこにあるかが二転三転する面白そうな内容だけど面白くなかった。ちっと難しいんだな。人の生い立ちやら芸術に対する姿勢やら考え、目的やら欲望をからませて考えるから付いていけなかった。5/102015/06/23

エイチ

1
面白かった。2008/12/12

ささ

0
■永仁の壷事件に興味を持って、手に取った。芸術に対する知識がないせいか、読むのに少し時間がかかってしまった。あるぐい飲みから始まる、著者の探求。作家装いをした男性に非常に興味が湧いた。彼も人たらしだったのだろうか。著者の祖父の人となりにも非常に興味が湧く。2013/08/14

na

0
着地点到達までが、なかなか冗長…。人物描写、分析から事件を捉えるスタイル。2010/09/24

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