出版社内容情報
碧い海に魅せられてベトナムで起業した俺が、暗転の先に手探りで見出した渇望と充足。注目の新鋭が描くボーダレス世代の成長物語。
内容説明
自分には何かが決定的に足りていない。それが何かはまだ分からない。ベトナムでゲストハウスを開業するも、夢破れてドン底生活に墜ちた俺。国籍も肩書きも通用しない世界でモノを売買するうちに、俺は次第に生の実感を取り戻してゆく―。気負いなくアジアに渡るボーダレス世代の成長物語。
著者等紹介
加藤秀行[カトウヒデユキ]
1983年、鳥取県生まれ。2006年、東京大学経済学部卒業後、戦略コンサルティング会社につとめる。2015年、「サバイブ」で文學界新人賞を受賞。同年、「シェア」で第一五四回芥川賞候補に、2016年には「キャピタル」で第一五六回芥川賞候補となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hisasi Hasida
15
ジャケ読みでした 。タイトルで、ネイチャー系のドキュメントっぽいお話かと思ったらで、そっちの海亀やったのねぇ~ッ !! って、思ったお話 。。まぁ、これはこれでオモシロかったです、読み易かったしぃ 。。。2018/05/20
かめぴ
15
ITベンチャーで2年、代官山の美容院に広告営業中見た1枚の写真。仕事を辞めベトナムのダナンに飛ぶ、新天地での起業…なかなか上手くはいかないよね。世の中を達観しつつも前に向かう姿勢は今時らしい、が上手くいくといいな。2018/02/16
nekozuki
9
何か今ここにないものを追い求める感覚はどういう所属の人でも持ちうるんだなという感想。青年期の青臭い理想に突き動かされる作品と捉えればよくある話だが、起業という切り口は比較的珍しい?2022/08/10
ariel
7
手で触って感じられる物を売り買いする顔が見える商売が少なくなる今だとしても、活気や人の熱を感じる店はなくなることはないと思います。日本を飛び出し海外にその場を求める人がいて、自分のやりたいことを成功させていくのは、ふわりと浮かぶ感じ、という自分の感覚を信じられる一握りの人だけなのかもしれないけれど。2018/02/13
あら/yoshi ara
6
流れる文字、空想する場面。衝撃もないけれども好きなのかも・・次の予約本、キャピタル。2018/03/30