雪夢往来

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雪夢往来

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103509578
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

書かねば、夢は終らない。名著『北越雪譜』、刊行に至る四十年の数奇な道。江戸の人々に雪国の風物や綺談を教えたい。越後塩沢の縮仲買商・鈴木牧之が綴った雪話はほどなく山東京伝の目に留まり、出板に動き始めるも、板元や仲介者の事情に翻弄され続け――のちのベストセラー『北越雪譜』誕生までの長すぎる道のりを、京伝、弟・京山、馬琴の視点からも描き、書くことの本質を問う本格時代長篇。

内容説明

「越後の風俗や綺談は、江戸者の耳目を驚かすに違いない!」行商に訪れた江戸で、ふるさと越後がまるで知られていないと悟った塩沢の縮仲買商・鈴木牧之。やがて彼の書いた「雪話」は人気戯作者・山東京伝の目に留まり、出版へと動き始める。しかし版元からの金銭要求、度重なる仲介者の死去に見舞われ、事態は膠着。原稿は京伝への敵対意識に燃える滝沢馬琴の手に渡り、ついに全てが動き出すかに見えたが―。名著が世に出るまでの風雪と虚々実々の江戸出版界を縦横に描ききる傑作長篇!

著者等紹介

木内昇[キウチノボリ]
1967年生まれ。出版社勤務を経て独立し、インタビュー誌「Spotting」を創刊。編集者・ライターとして活躍する一方、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。08年に刊行した『茗荷谷の猫』が話題となり、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。11年に『漂砂のうたう』で直木賞を受賞。13年に刊行した『櫛挽道守』は中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

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KAZOO

145
木内さんの久しぶりの歴史ノンフィクションです。「北越雪譜」は以前に岩波文庫で読んだのですが、結構絵が収められていたのを覚えています。それを書いた越後の人物の日常生活、江戸での同じ時代の戯作者の山東京伝、滝沢馬琴、蔦重の二代目などが活写されています。最初の原稿から40年もたってやっと出版されるまでを、人間関係などを含めて読ませてくれました。2025/01/23

のぶ

132
大変な感銘を受けた、非常に味わい深い一冊だった。江戸で出版されるやベストセラーになったという「北越雪譜」。江戸に知られていない雪国の暮らし、風物や綺譚を語ったその書の著者は、越後塩沢の商人である鈴木儀三治(ぎぞうじ)、俳号=牧之(まきし)。自分は北越雪譜のことも、儀三治のことも全く知らなかった。読んでいて儀三治の胸の内を図ると、如何ともし難い心にさせられる。彼はきちんと商売をしながら、心の赴くままに雪国のことを書き溜め、絵にしていった。地味な話だが、だんだん引き込まれてゆく。流石木内さんだと感じた。2025/01/13

ちょろこ

120
長い苦しみの一冊。時は二代目蔦重の時代。雪深い越後の地で「北越雪譜」の刊行を願う鈴木牧之の長い苦しみを描いた物語。山東京伝や馬琴らとの縁があれど、板行の夢は遠い道のり、回り道。彼の人生路に固唾を呑み何度悔しさを共に噛み締めたことか。それでも諦めない姿は冬に耐え春を待つ雪国の人の忍耐そのもののよう。京伝の弟、京山との交流で、書く初心を思い出す牧之の姿もいい。自分も読書で心くつろぐ気持ちを重ねた。「夢中」を携えた人生って羨ましい。それにしても馬琴め〜!ここまで捻じ曲がった馬琴像は過去イチ。人として終わってる。2025/04/10

タツ フカガワ

113
越後国塩沢で手広く商売を営む鈴木屋の息子儀三治が江戸へ出たとき、郷里では冬に雪が一丈(約3m)も積るというと江戸人から法螺吹きと笑われる。これがきっかけで越後を広く知ってもらいたいと郷土の自然、風俗、奇談を書き出版を試みるが、それが『北越雪譜』として上梓されたのは40年後のことだった。当時江戸の出版界の中心にいて儀三治と関わった山東京伝、滝沢馬琴を軸に描かれるその経緯が凄まじい。作中、京伝の弟京山が呟く「鬼だな、馬琴は」が印象的。読み応え大満足の一冊でした。2025/03/09

シナモン

109
「越後のことを広く知らしめたい」鈴木牧之が「北越雪譜」を世に出すまでの物語。越後の山あいの一個人が本を出すまでの並々ならぬ苦労、淡い希望にすがっては打ち砕かれの繰り返しにこちらも思わず力が入る。どんな困難にも挫けず「北越雪譜」に生涯をささげた鈴木牧之。私も同じ越後人。何かをやり遂げる強い心を見習いたいと思った。雪景色がきれいな今の季節に読めて良かった。「鈴木牧之記念館」にもまた行ってみたい。とても良かったです。 2025/02/15

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