出版社内容情報
書かねば、夢は終らない。名著『北越雪譜』、刊行に至る四十年の数奇な道。江戸の人々に雪国の風物や綺談を教えたい。越後塩沢の縮仲買商・鈴木牧之が綴った雪話はほどなく山東京伝の目に留まり、出板に動き始めるも、板元や仲介者の事情に翻弄され続け――のちのベストセラー『北越雪譜』誕生までの長すぎる道のりを、京伝、弟・京山、馬琴の視点からも描き、書くことの本質を問う本格時代長篇。
内容説明
「越後の風俗や綺談は、江戸者の耳目を驚かすに違いない!」行商に訪れた江戸で、ふるさと越後がまるで知られていないと悟った塩沢の縮仲買商・鈴木牧之。やがて彼の書いた「雪話」は人気戯作者・山東京伝の目に留まり、出版へと動き始める。しかし版元からの金銭要求、度重なる仲介者の死去に見舞われ、事態は膠着。原稿は京伝への敵対意識に燃える滝沢馬琴の手に渡り、ついに全てが動き出すかに見えたが―。名著が世に出るまでの風雪と虚々実々の江戸出版界を縦横に描ききる傑作長篇!
著者等紹介
木内昇[キウチノボリ]
1967年生まれ。出版社勤務を経て独立し、インタビュー誌「Spotting」を創刊。編集者・ライターとして活躍する一方、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。08年に刊行した『茗荷谷の猫』が話題となり、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。11年に『漂砂のうたう』で直木賞を受賞。13年に刊行した『櫛挽道守』は中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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